08/02 「頭痛論」

 というわけで、なんだろうな、ここ何日かもう頭痛が凄いんですよ。
 頭痛っていうとこうなんだ、頭ががんがんするとかなんかそういうヤツだと思うんですけどそういうんではなくて、なんだろうな、虫歯の痛みあってあるじゃないですか、こうジンジンするというか間をおいてガツンとくるやつというか、ああいうのが頭の表皮で起こってるようなそんな感じなんですね。
 まあその、軽い頭痛くらいならへんなハナシ誰にでもあるだろうし、そんなに珍しいものでもないのでその程度のものかなあとも思ってまして、そんなもなほっときゃ治るだろうくらいに思ってたんですけども、これがもうな、ちっとも治らない。治らないどころか悪化していく一方で、もうそのなんだ、夜とか寝てらんないの。寝てても痛みで目が覚めるのな。
 これね、頭じゃないですか。これがたとえばちょっとちんこが痛いとかなら、もしかしたらもう35年間使わなかったちんこをこれから使うとも考えづらいですしまあとれちゃってもいいかなってのもありますしね、とれちゃったらとれちゃったでもしかしたら14歳の美少女になれる可能性もゼロではないじゃないですか、だからまあそれならそれでいいかなってのもあるんですけど、これが頭ですからね、頭は怖いわけですよ。
 いやまあもともと頭はよくないですしついでにハゲかかってますけど、いやだからハゲは関係ないだろハゲは、いやそれはともかくそういうあれなんですけど、頭だと割と致命的なことになる可能性もゼロではないではないですか。いきなり穴という穴から血を吹いて倒れたりみたいなこともない話じゃないワケですよ。
 ただね、いわゆる偏頭痛というか、頭の中が痛むような感じではないので、なんかこうなんだ、外の部分と云うか、たとえば脳がどうしたみたいな話だと頭蓋骨の中が痛むような感じになると思うんですけど、これは明らかに頭蓋骨の外側ですからね、いったいこれはなんなんだと。
 でまあ、昔読んだ本とかに照らし合わせて持てる限りの知識をフル動員してみたところ、どうもこれはあれだ、宇宙人に発信機を埋め込まれたのではないか、というそういう結論に達したわけですね。
 昔からここを読んでいるひとは御存知でしょうけど、あたしはこう割と夜中に高速道路をだーっと走ってあちこち旅行して日帰りでだーっと帰ってくる、っていうパターンがすごく多いんですね。そうするとほら、よくアメリカなんかであるじゃないですか、気が付いたらハイウェイを何キロも走ってたみたいなそういうあれですよね、あれに巻き込まれててもぜんぜんおかしかないとこう思うワケですよ。そうするといつのまにか宇宙人にさらわれて、頭にプラスチックの破片みたいなのを埋め込まれてそれで行動を監視されるみたいなことはよくテレビとかでもやってましたしナチスもUFOを作ってましたしレチクル座ゼータ星からは宇宙人が来てるわけじゃないですか。
 そらね、宇宙人としたって35歳でハゲかかってる童貞っていうサンプルはなかなか貴重ですからね、まあ行動を監視したくなる気持ちもわかるってものじゃないですか。それを研究することでいったい人間のなにがわかるのかさっぱりわかりませんけど、どちらかといえば割とレアなほうだとは思うんですよ。まあ宇宙人としたってね、サンプルの種類は多いほうがいいワケじゃないですか。もしかしたら未使用の貴重なちんこだからってことで切り取られたりしたら14歳の美少女になれるかもしれないなあって思ったんですけど今日はやけにちんこ多いな。
 って考えるといろんなものが合理的につながるわけなんで、まあ8割型これは宇宙人の仕業でそのうちあたしも宇宙に旅立つときが来るんだろうなあなんて思ってたんですけど、そんなくだらねえことを考えてもいられないくらい痛みがひどくなってきてしまったんで仕方なく病院へ行ったんですね。くだらねえこと考えてねえで早く行けよ。
 そしたらさ、まずあれですよ、CTってんですか、寝っころがされて機械に頭突っ込まされてなんか写真撮るみたいなあれ。あたしは別に閉所恐怖症とかではぜんぜんないんですけど、あれはなんだろうな、気持ち的にはところてんにされるこんにゃくみたいな気持ちっていうか、いやまあそんなものになったことないんでそのたとえはどうなんだって気もしますけどそれはともかく、あれはそのなんだろうな、頭だけ突っ込んでなんか機械がごうんごうん動いてると、それこそなんか埋め込まれるんじゃないかみたいな恐怖があるわけですよ。
 でまあ、実際にそれで撮られた脳味噌輪切りの写真を見せてもらったんですけど、なんかこうなんだ、ココが目玉でここが鼻でみたいなことを説明してくれるんですけどもね、まああたりまえですけどその中に謎のプラスチックの破片が見つかったとかいうようなことはなく、その段階では異常はないと。まあ行動原理と思考回路と童貞であることには問題ありますけどと。そんなこと云う医者いてたまるか。
 結果としてはそのなんてんですかね、なにか明日にでも手術しないと死にますみたいな重篤な病気とかではなくて、後頭神経痛という神経痛で、へえ頭にも神経痛ってのがあるんだねえってなもんなんですけど、これの原因が「ストレス」という例の万能のヤツですからね、なにかこれをこうすれば治りますみたいなのではなくて、時間が経って治るのも待つしかないみたいなある意味いちばん厄介なやつなワケですよコレが。
 そんなんだから即効性のある薬なんてあるはずありませんから、バファリンの親戚みたいな痛み止めの薬貰ってきて飲んでたんですけど、これ単なる痛み止めですからね、飲んで2時間くらいは痛みが引くんですけど、それが切れるとまた急にこう耐えられないくらい痛み出すわけです。
 っていうことがあったのは実はもう1週間以上前なんですけど、時間が立てば治るどころかむしろひどくなってるっていうか、最近じゃもう頭の痛む部分が枕に触れると痛いから仰向けに寝ることもできず、じゃあうつ伏せに寝ればいいかっていうとそうすると首の神経が圧迫されることによって結局頭が痛むのでそれもできず、唯一左側を下にして仏像みたいなポーズで寝てるとなんとか痛みからは逃げられるんですけど、眠りにつくとそのままどちらかに倒れるじゃないですか、そうするとまた痛くて目が覚めるというね、なんかこう中世ヨーロッパにそういう拷問あったよなあみたいなことになってるわけです。
 しかしさこれ結局ストレスが云々って話になるとさ、ありとあらゆるこの境遇を脱しないことには治らないってことなのとちがうかなあ。まあそれかレチクル座ゼータ星の宇宙人からなにか埋められてて宇宙に連れてかれるかどっちかだと思いますけど。どうする後者だったら。どうもしねえか。

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