05/25「時間論」

 ということで、もうね、なにごともなかったかのようにはじめますけどもね、いやいいじゃないですか。ええそりゃ確かに1ヵ月以上空きましたよ、それどころかもうそろそろ2ヵ月ですよ、まあそのいろいろあったんですって。なんかもうね、いつのまにかコミティアとか出ててそれについてはついぞお知らせさえしませんでしたからね、お前本売る気あんのかってなもんですよ。まあこんなとこで宣伝したところでたいして変わらんという事実もあるんで別にいいんですけども。
 なんかこう思うんですけど、なんども書いてるとおり、ここの更新とかを完全にやめるときというのは、おそらく日常生活がすっげえ充実して、月収が7兆円を超えたり、なんか彼女とかできちゃったりして、手なんかつないじゃったりその子を下の名前で呼んだり夜な夜な携帯電話でメールしたりあまつさえついぞ34年間守り続けてきた童貞なんか捨てちゃったりして、挙句の果てには結婚しようかみたいな話を切り出して人生一区切りついたなあみたいなそんなようなことを思ったりなんかして、もうこんなとこに童貞トーク書いてる場合じゃないよなあみたいなそんなようなことで、逆にここに「ついに彼女ができました」と書くまではやめられないみたいな意地もあったりするんですけども、現実問題としてこれを書いている時間と云うのがなくなってきているわけです。
 いやあれですよ、決してそのなんだ、意欲とかそういうのがなくなったということではなくて、物理的に時間がないみたいなそんなような状況なワケですよ。
 今になって過去の、それこそ今では消してしまっているログのところまで過去の文章を振り返ってみると、なんかもう一番賑やかなときは毎日更新してたりなんかして、自分のバイタリティというかなんというかそういうものに対して尊敬の念すら抱いてしまうワケなんですけども、やっぱりね、バイタリティだけあってもどうにもならないことなんて山のようにあるじゃないですか。
 まあね、そのころに書いてることって何かって云ったら、なんとかってゲームのなんとかってキャラクタがかわいい、みたいなそんなようなことばかりですから、さすがにあたしも34ですからね、そろそろふつうに考えれば子どもが小学校入ったっておかしくないくらいの年ですからそういうことに対するバイタリティはなくなってくるわけです。
 いやね、コレはもう純粋に不思議っちゃ不思議なんですけども、そのころにそのなんだ、なんとかってゲームのなんとかってキャラクタが好きだという気持ちに偽りはなかったと思うんですけど、いつからかなあ、そういうこうなんだ、キャラクタに対する熱い思いみたいなものがすっと波のように引いていったんですね。
 そりゃもちろん好きなゲームだとか好きなアニメだとかはありますし、最近になってなんかもうわけわかんないくらい豊崎愛生さんとか好きになっちゃって困ったもんなんですけど、なんだろうな、そこからこう、それをみんなに聞いてもらいたい、みたいなところにまで昇華できなくなっているのですね。
 あとはあれかもなあ、なんかこう、作品を好きになることは多々あるけど、キャラクタを単独で好きになるってことが少なくなってきてるのもあるのかもしれないなあ。もともとそこまで熱心に入れ込む感じではなかったけど、なんか結局のところ、トータルでどうだという話になっているのかもなあというのはあるかもしれません。
 いやまあそれはともかく、そういう意味で、バイタリティと云うかパッションというかそう云うたぐいのものが昔に比べて質が変わってきていて、その変わってきたものが割とこう文章とかにしづらい、みたいなところはあると思うんですよね。
 わかんないけどもさ、たぶんアレだと思うんですよ、昔はそういうキャラクタに入れ込んでいても、いつかそういうのを超えたリアルな彼女とかできるんじゃないか的な余裕みたいなものも少なからずあって、そこから声高らかにああいうことを叫んでいたところもあったと思うんですよね。
 なんかこう三次元を捨てたとかそういうことじゃなく、二次元というものにある程度見切りをつけていたからこそああいうテンションだったりパッションが維持できていたような気はするんですよ。真面目っぽいこと云ってるけど云ってること自体はすごい情けないよな。
 それがどうだ、30過ぎても普通に童貞だし、そろそろあと半年で35だってのに、相変わらず彼女なんかできやしないみたいなのがこう現実としてのしかかってきたとき、もしかしたら割とそういうことを云っている場合じゃねえんじゃねえのか、みたいなのもあったと思うんですよ。
 いやま、そういうネガティブなんだかポジティブなんだかわからん理由を差し置いても、やっぱり物理的な時間の有無ってのはものすごく大きいワケです。
 あたしの学生時代なんかアレですからね、時間を紙くずで丸めてゴミ箱に捨ててるような人生でしたからね、それこそほぼ無限大にあったわけで、まあなんだ、オナニーする暇があったら更新でもするかくらいの感じだったワケなんですけども、これがこと社会人になってみると、これがどうだ時間なんてまったくねえじゃねえかみたいなことになるんですよ。
 いままで一日一本書けていたものが、三日かけて一本を書くようになったりして、しかもあんまりたいした内容でもないからって云ってボツにしたりなんかして、じゃあここに掲載されている内容がたいしたものなのかというとそうでもないだろってなもんなんですけどそれはともかく、こうなってくると当初の日記的な役割も果たそうみたいなのはまるっきり果たせなくなってきてる一方、よくよく考えてみればそういうモノをここに求めている人などほぼいないワケじゃないですか。
 昔はそれなりに大きな旅行へ行ったりするとそれの旅行記みたいなものを書いたりもしてたんですけども、そういうものになると既に読んでもらっているのかも怪しかったりしますしね、そうなるともうただ単に自分の備忘録みたいなものになってくるわけで、そんなもんならなんかテキストファイルかなんかに書いてハードディスクの片隅にでも適当にまとめておきゃいいんじゃねえの、みたいなことになったりもしてもうなんか踏んだり蹴ったりですね。ですね、って云われても。
 まあそれでもね、昔くらい時間があれば無理やりにでもネタを作って書いたりもできるんでしょうけど、そういうのもないしね、なんか夜とかにでも書くのがいちばんいいんでしょうけど、なんかアレなんですよね、最近もう12時過ぎると眠くて仕方なくなったりして、しかもそれに負けてそのまま寝ると深夜3時くらいにいきなりぽこっと目が覚めたりしてどうしようかと思ったりもするんですけど、つまりまあ夜もそういうのができない感じになってはいるんですよね。
 つまるところまあ、時間がないワケですよ。
 というようなことをまあよくもここまで長々と云い訳したなと思っている方も多いでしょうけどもね、いや実際そうなんだって。そりゃね、毎日毎日仕事してりゃ、仕事の愚痴とかは山のようにあるけどもそれ以外のアレもなかなか出てこないようになるって。
 時間はなければ作るものですよ。いい言葉ですね。

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