09/29「名前論」

 ということで、ここではこううわごとのように何度も何度も女の子を下の名前で呼んだことがないみたいなこと云ってますけども、今まであえてそれに踏み込んできたことはなかったので、お姉ちゃん今回はちょっとそこに分け入っちゃおうかなと思うの。分け入っても分け入っても青い山。いやほら思いついたこと全部書かないと気が済まない病気だからさ。たぶん前回のアンケートでもあったように、こういう無駄なの全部取ればすごい短い文章になるんではないかなあ。
 いやまあそれはともかくそういうあれで、というこういう無駄な枕詞も取ればさらに短くなるよ高御君という突っ込みはともかくですね、そういうようなあれでして、名前なんですよ名前。
 なんかさ、いまさらあたしももう32ですよ、あと数ヶ月もすれば33ですし、やれ保健体育がどうしたみたいなそんなようなあれもありますよよくわかりませんけども。
 だもんでさ、アダルトゲームとかアニメとか、そういうあれと現実がきわめて乖離しているというそういうことくらいはわかっているつもりなのですけれども、とか云いつつやれここでエンディングテーマとか云ってるのはどういうあれだという気がしないではないですけども、結局のところああいうのって理想の恋愛の煮こごりみたいなもんじゃないですか。
 だからわかんないですけども、こうなんだ、すごい極端なことを云えばさ、ツンデレの妹がいきなり家にやってきて、「云っとくけど、ちょっと作りすぎちゃっただけなんだから! お兄ちゃんのためとかそういうんじゃないからね!」なんてプンスコしつつ云いながら味噌汁を作ってくれたりするのとか、ツンデレの妹と実は血が繋がってなくてはじめてデートっていうかそういうので水族館なんか行ったりして魚がいっぱい泳いでる水槽の前で思わず見とれてるその子をほほえましく見つめてると「な、なによぅ! 別にみとれてたわけじゃないんだから!」なんてちょっとぷりぷり怒ってみたり、その水族館のお土産売り場で可愛いイルカのキーホルダーをいかにも欲しそうに見とれてるのを見て「おい、まみ」「……」「まみ?」「……へ? な、なに?」「それ欲しいのか?」「ば、馬鹿云わないでよ! こんな子どもっぽいの、わたしが欲しがるわけないでしょ!」「はは、そうかそうか」「……そ、そうよ! ただ、ちょっとだけこういうのもいいかなあって思ってただけなんだから!」「ちょっとだけな」「ちょっとよ! な、何よ、悪い!?」「いや別に悪かないけどさ。あ、おじさんそれ頂戴。そうそう、そのイルカのキーホルダー」「……え?」「ほら。プレゼント。こんな子どもっぽいの、要らないかもしれないけどな」「…………」「いらないのか? 要らないならミカ姉にやっちゃうぞ、ミカ姉こういうの好きだからな」「い、いいわよ、今回は特別にもらってあげる」「おう、特別にもらってやってくれ」「別にわたしが欲しがったわけじゃないっていうことは……」「はいはい。覚えとくから」「なによぅ、馬鹿にして!」とか云いつつじっとキーホルダーを見つめて、小さな声で「……ありがと」「うん? 何?」「馬鹿って云ったの! 馬鹿!」「……馬鹿ってお前」みたいなそんなようなあれじゃないですかエロゲーとかのって。だからエディタ換算で20行以上改行なしで文章書くのやめようよ高御君はさ。あとツンデレってこういうのでいいんのかどうかの自信もあんまりないんですけども大丈夫ですかいやほら最近『ハヤテのごとく!』とかにハマっててさ、ツンデレみたいなのも悪くないなあみたいなそんなようなね。ああそうそうまみちゃん久しぶりです。ミカ姉は隣の家に住んでる世話焼きのお姉さんです。なにその不要な脳内設定。
 いやだからさ、そういうのはいいんですけど、まあそういうような大きいのは妄想ってことでって感じで処理してもらえればいいんですが、なんかもっと根本的に、こういう大げさなレベルではなく、ほんとになんてことのないところでいきなりそれは難易度が高いんじゃないかなあ、みたいなことが入ってたりするわけです。
 それがですね、この「下の名前で相手を呼ぶ」ことだと思うわけですよ。まあ今回も相変わらず本題に入るまで長かったな。ここまで書くのに丸一日かかってるもんな。
 なんかさ、こういうのってあれじゃないですか、アダルトゲームの人たちはもうそんなの壁でもなんでもないよくらいの感じで皆さんこなすじゃないですか。なんかこう出合ってすぐ、「まみでいいよ」みたいな感じでこう下の名前で呼ぶことを許可され、さらにそこでそれをなんなくこなしてしまわれたりするとですね、いやいやそれはすごく高い壁だろうという気がしないではないわけです。アダルトゲームの主人公でモテない設定の人とか出てきますけど、モテない人そんなこと絶対できないよな。……できないよね?
 いやまずあれですよ、そんな会ってすぐに下の名前で呼んでもいいなんていうですね、気前のいい女性になんて未だ嘗てこの32年間の人生で一度も出会ったことないですよ。いやまあ女性そのものにそんなに出会ってないだろうみたいなそういうのはとりあえずいいですわかってます。それは承知した上での話じゃないですか。
 いやねそりゃわかんないですよ、もしかしたらもっとこうなんだ、こんなものはモテる人たちのコミュニティではすごく当たり前のことなのかもしれないわけですよ。もうなんだろうな、出会うなり名前で呼び合うみたいなもうある意味フリーセックスの象徴ですよね、そういうようなあれかもしれないわけです。
 でも、たぶんですけど、なんかそういうんじゃないような気がするんですよ。こうモテる人の行動を見てると、別に呼んでいいと云われたから呼んでるわけじゃなくて、なんかこうすごくナチュラルにいきなりそこから入ってる気がするんですよね。つまりそんなものはもう当たり前であって、別段悩むことではないと。いきなり何のためらいもなく「まみちゃんはコロッケ好き?」とこうくるわけです。
 いやできないってこんなの。あたしみたいなのだとあれじゃないですか、いやまずそんなシチュエーションあったことないですよ、ないですけども、実際になんかあってもまず名字からじゃないですか。いやむしろ名字呼ぶのでさえ緊張しますよ。下の名前なんてとんでもない話なわけです。呼んでいいって云われても呼ぶときちょっとどきどきしますよそれはもう。たぶんですけど。
 あれだと思うんですよね、考えてみれば男性同士であっても、下の名前で呼び合うのって相当に仲のいい人じゃないですか。とか考えてみるとあたし一人もそういうのいねえなあと思ってそうかあたしにはともだちもおらんのかというそういう悲しい結論になりましたがそれはともかく、それが異性ですからね、これをさらりとこなせる男性になりたいわけですよ。
 なんてかな、この女性を下の名前で呼ぶのって、なんかこうすごいことな気がするんですよ。こうなんか仲良くなった人のみが許されることなようなそんな感じ。つまるところ、これが簡単にできる人というのはある意味誰とでも仲良くなれる人なわけで、やっぱりそれはそれで凄いことだと思うわけです。
 なんかさ、憧れるじゃないですかそういうの。すごい自然に下の名前で呼ぶというそういう行動ってなかなかできるようでできないですよ。しかもあたしみたいなのにいきなり呼ばれようものならなんか確実になんだこいつって目で見られそうな気がするもの。
 だからこそ憧れるみたいなところはあってですね、なんかわかんないですけど、観覧車に乗ってデートとかまあそういう定番のもやってみたくはありますけども、そういうのじゃなくてなんてかな、こう自然体で話をする中でふと下の名前で女の子を呼んでそれがすごくナチュラルにできるというそういう瞬間がいいなあと思うわけですよ。なんかほら、そういう瞬間がほんとの幸せじゃないですか。かえすがえすもやったことないですけども。
 ゲームとかでそんなところで戸惑ってる作品なんかないじゃないですか。いやまああるかもしれないですけども少なくともあたしは寡聞にして聞いたことはないですよ。っていうかそんなテンポの遅いゲーム成立しませんものどう考えても。
 つまりまあ、そんなものは物語の世界では当たり前なんでしょうけども、そんなもの当たり前のはずがあるかとこう云いたい。その段階でものすごい高いハードルがあるのだとこういう青年の主張をしたいわけです。してもしょうがないんですけども。
 しかしさ、人間30も過ぎればさ、一回くらいそういうことがあってもいいと思うんですよね。ここで自分の生活を思い出してみるに、確かに大学生のときとかサークルの女の子をナチュラルに下の名前で呼んでる人とかいたもの。あたしは卒業するまで名字プラスさんづけでしたけど。あれすごい羨ましかった。一回やってみりゃよかったのかなあ。
 なんかこうそういうのに憧れながら横目で見つつも、なんかこうあれなんですよね、別にそれを自分がやったら嫌われるんだろうなあとかそういうことでもないんですよ。いやまあそういうのがまったくないとは云いませんけど、それよりも寧ろそういうのはもっとこうなんだ、仲がいいっていうか下手すれば恋人とかそういうあれになったところではじめて許されるのではないかなあというそういう思いがあったわけです。まあそんなだから童貞なんだけどもな。
 なんかこうあれなんだろうなあ、あたしらは、ってこれを読んでる皆様もこんなのといっしょにされたかないでしょうけども、あたしみたいな人が他にもいるのであれば、なんかもっとこうがっつくべきなんだろうねきっとね。いいんですよ女の子の名前なんていきなり下の名前で呼んでやりゃいいのに、そこで変に構えるからこんなことになるわけですよ。まあ呼べったって呼べないけどもな。だめじゃん。
 どなたか下の名前で呼ばせてくれる女性はいらっしゃいませんか。いてたまるか気持ち悪い。気持ち悪いとか云うな。

<近況報告>
  • ちょっとデジタルカメラの外付けストロボが欲しかったんで某大手家電店に行ったんですが、そこで「他店より一円でも高ければ店員に云ってください」って書いてあったんで、近所のあの店では1000円くらい安かったですよと云ったら「いやこれは値段下げられないんですよ」と云われました。じゃあなんのためにそれ書いてるんですかビックカメラさん。
  • それとも「云うだけは云ってください一応聞きます」というそういうあれか。新手のプレイか。なんだそれ。
  • いや、確かに「云ってください、云ったらそれだけ安くします」とは書いてないけどもな確かに。まあビックのポイント使い切ったからいいや。どうせビックポイントもクレジットカードのポイント交換で貰ったもんだし。
  • アニメ版『咲 -Saki-』が終わりましたね。大好きな原作だったこともあって、珍しく一回も落とさずに見ることができました。いつもなら必ず二回くらい見逃すのに。
  • 声のイメージもしっくりきてたし、まあ、ちょっとその今流行りの百合みたいな要素を入れればいいんじゃね、的なアレンジがちょっと鼻につくところはありましたが、概ね面白かったのではないかなと思います。
  • んが、最後の二話だけはどうしても受けつけませんでした。まあその、原作を超えちゃったんでオリジナルのエピソードをやらなきゃいけない、というのはわかりますし、その前のオリジナルである個人戦はそれなりに楽しめたのですが、この最後の二話はちょっとないんじゃないかなあと思うんですよ。
  • なんてかな、あたしはこの作品についてはものすごく原作が好きなのでそう感じるだけなのかもしれませんけど、全般的にやってることが安易だし、なんかこうごった煮的に「こうすればウケるんでしょ?」というそういう見栄えみたいなところに原作の雰囲気が壊されてしまったようなそんな気がするのですよ。
  • この原作ってなんだろう、たとえばですけど、この試合が終わった後鶴賀のメンバーはどうしてるんだろうとか、加治木とモモはどうするんだろうとか、鶴賀は誰が部長になるんだろうとか、津山さんは部室でどういう風な扱いなんだろうとか、そういう描写を抑えることでそういうのを想像させて楽しませるところがあったじゃないですか。
  • で、まあ、ネットの掲示板なんかでもそんな話題で盛り上がる程度には、そういう妄想の余地があって、それが楽しかったんじゃないかなと思うんですよ。それぞれに答えがあって正解がない感じと云いますか、そういうのがよかったような気がするんですよね。
  • で、このアニメはそのほぼすべてに答えを出してきたと。それもむちゃくちゃ安易に、且つファンに媚びる(ように見える)方向性で。津山さんが部長になってたらいいなあという妄想も、加治木とモモがいちゃいちゃしてたら楽しいなあとかいう妄想も、津山さんって実は結構アレな扱いを受けてるんじゃないか?みたいな妄想も全部。津山さんが無理やりに「私なりに精一杯」をか云わされたりしてるのを見ると、なんかもうゲンナリしてきてしまうのですよ。どうだこの台詞だ嬉しいだろ?って云われてるみたいで。
  • さらに最終回なんか、なんか人気どころを適当に温泉にでも放り込んでおけばお前ら喜ぶんだろ?みたいなそんなのまで加わって、さらに原作ではシルエットしか出てない全国キャラまで形にしちゃって、なんかそこまで原作勝手に作っちゃっていいのかなあ、という気が凄くするんですよね。なんかそのへんは想像させて楽しむ原作を徹底的に壊してしまったような、そんな印象。
  • なんか極度に百合百合した話にしてみたあたりからちょっと怪しさは感じていたのですが、最後の最後になんか悪いほうに転がっちゃったなあ、というような気がしました。いやまあ、こりゃあたしが単に原作信者だからということに過ぎないのでしょうけども、とりあえず個人的にはそのあたりがすごく腑に落ちないし、そういうことやっちゃうのかーっていう思いでなんか残念な気がしたのですよ。
  • もちろんそういう全国キャラとかエピソードとか、小林先生が監修してらっしゃるんでしょうし、もしかしたら原作でこれからそういうエピソードが語られるのかもしれませんから、あたしがどうこう云うようなことではないのかもしれませんが。なんかせっかく育ててきた原作の雰囲気が、最後にどーんとひっくり返されたようでほんとに残念だったんですよ。それまでが悪くなかっただけに余計に。
  • いや、まあ原作信者の戯言だと思っていただければそれでいいのですが。あとあれだ、原作もだけど、あたしはきっと鶴賀と津山さんが好きすぎるんだなきっとな。スタッフの方もきっと鶴賀が好きなんでしょう。でもその持論はオフィシャルになるアニメで展開して欲しくはなかったなあ、と云うような、そんなような。
  • > そうそう、「高校時代、部室でダベってるみたいな雰囲気」って、言いえて妙だと思います。
     そういう雰囲気を感じていただけるとするとそれは嬉しいですよねえ。なんかこう、ああ俺たち時間を無駄にしてるなあというのを感じた上ででもそういうのがなんか楽しい、みたいなそんなのがあればすごくいいなあと思うのですよ。なんか甲子園とかなんとか云うけども、結局一番楽しくて一番青春なのはそういうだだらな時間なんじゃないかなあ、とこう思うんですよね。
    > DSのあのゲームはいかがですか
     どのゲームかわかりませんが、ドラクエとかではなさそうだし時期的に『ラブプラス』でしょうかね。やってないんですよね実は。未だに『ダービースタリオン』やってるものな。なんでだろう、あんまり食指が動かない感じがどうも。やってみりゃハマるんでしょうけどもね。でも携帯ゲームなのに電車の中でおおっぴらにできないのはちと困るなあ。寧ろ『Sa・Ga2』に惹かれるものが。
    > 「あんぎゃー」なんて雄叫び、誰が考えたのでしょうね
     あたしはむしろ、貴方が真っ昼間にそのような疑問をなぜ持ったのか、ということのほうが不思議でなりません。
    > 諏訪大社に行って来ました。駄文の中に、諏訪に行かれた話ってありましたっけ?
     写真も残ってるし確実に行ってはいるのですが、もしかしたらもう消しちゃったところかなあ。それか旅行記をあまり書かなかった頃もあったので、その頃に行ったとすればあえて書かなかったのかも。でもいいとこですよねあそこは。東京からそんなに遠くないのにあまり観光客もいないから静かに回れますし。どちらかというと田舎にある前宮が好きです。車がないとちと回るのが大変ですが。
    > 中央線総武線沿いに引っ越しを考えているのですがどの駅がいいですかね?家賃安めでオススメがあれば教えて
     まず山の手線内は概して高いのでアウトで、山手線の外でも中央線は三鷹あたりまでは高いらしいので、そこから先でしょうねえ。終電が遅いという意味で便利そうなのは武蔵小金井。町の中で全部済ませたければ立川。同じでもうちょっと安ければ八王子。緑が多いのがよければ高尾。とにかく家賃が安いほうがいいのなら日野から高尾までの間のどこか、ってとこでしょうかね。豊田なら始発が多いので朝も座っていける可能性も。
    > 私がこのサイトを知ったのは「ONE用語辞典」でした。世の中には面白い人がいるなあと思ったものです。
     ありましたねえ。なんでああいうものを作ろうと思ったのかがぜんぜん思い出せないんですけども。なんかあたしの中で用語辞典ムーブメントがあったんでしょうねきっと。あれって本気でやろうとすると永遠に完成することがない戦いなので大変なんですよ結構。今になってもう一度なにか同じようなことやっても面白そうだなあという気はしますが、その労力を考えると思わず尻込みしてしまいますよ。
    > 就職活動失敗しましたorz どうしたらいいですか?
     いやいや、まだ10月ですよ。っていうか、就職浪人を経験したあたしに聞いてもあまり参考にはならんのではないかな。なにで引っかかっているのかはわかりませんが、とりあえず面接は「自分を売り込むプレゼンの場」だということを意識するようにするとよいのではないかと。でもなんてかなかなか難しいのは、結局ここで将来どういう仕事を続けるのかがたいてい決まってしまうわけじゃないですか。だからここで妥協してしまうのか、納得できるまで続けるのかっていうのは決断のしどころですよね。だから「業種を広げていろいろ受けろ」というアドバイスは人によりけりだと思うんですよ。そんなん絶対嫌だ、というのもまたよし。実際、あたしは後者をとったわけですが、それが正しかったのかどうかは死ぬまでわかりませんからねえ。
    > 人混みを見て『人がゴミの様だ!』と言うのは不可ですか?
     その後にいきなりトラックで突っ込んだりしなければ可とす。ていうかそれある意味そのまんまじゃね?
    > 夫婦別姓について一言あればお願いします。
     まあ結婚の見込みも未だに立たない童貞野郎に云われたかないと思いますけど、なんかいろんな意味で夢のない冷たい時代になったなあと思います。なんかもっとさ、家族って名前とかも含めて一体になったあったかいもんだと思うんだ。なに路上詩人みたいなこと云ってんだあたしは。


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