09/05「夏論」

 ということで、なんということか気が付けばもう9月になっておりました。などということは本来前回の分に書くべきことではあるとは思うのだけれどまあいいじゃないかそんなことは。どうせ時期外れもなにもあったもんじゃないクソ文章なんだから。寧ろこんなところに季節の潤いを求めて来てる人がいたとしたらそっちのほうがびっくりするわ。
 今年は例年に比べるとなんとなく暑さは和らいでいたような気がするのだけれども、それって単純にお前がめったなことじゃ外に出ない準ニート生活を送っているからというそれだけじゃないのかと云われてしまうとそれまでなのでそれはともかく、いちおうまだそれなりには暑い日もあるわけで、まだ夏気分は終わってないと云えば終わってないのだけれど、なんとなく9月になったら夏は終わるものである、というようなそんな気はするじゃないですか。
 ここでちょっと鑑みるに、ここのところ夏っぽいことをしてないなあ、とこう思ったわけですよ。
 夏っぽいことっていうか、夏って名前があえて付いてるものなんて夏コミくらいのもんですからね、もう完全に間違ってるとしか思えない。いや文脈的には間違ってないのかもしれないけども。
 尤も、じゃあ夏っぽいことってなんだよと云われるとこれはこれで困るわけでして、基本的には海だったり花火だったりするんでしょうけども、考えるまでもなく基本的にこういうのは彼女がいる人とかがやることですからね、かなり難易度が高いわけです。
 男一人でカラオケとか、男一人で焼肉とか、そういうのもある意味侘しさは募って思わずひとつ俳句など捻って熱燗徳利の口つまみたくなりますけども、っていう文章はもうどれくらいの年の人向けの文章なのかさっぱりわかりませんけどもそれはともかく、男一人で海水浴。これはもう侘しすぎる。家族連れやカップルでいっぱいの太陽照りつける下のビーチ。そこにパラソル広げて海パン一丁で一人バャリースなんか飲んでたりしてて御覧なさい、3分でリストをカットしたくなること請け合いです。そもそも行くなって話ですが。
 一人で花火大会、に至ってはなにかこう物悲しいものが漂ってさえ来ます。いえね、もちろん純粋に花火が好きで好きで仕方が無いから男一人でも行きますって人もいるでしょうけれども、あれはやっぱり基本的に複数人で行くものというインプリンティングがあるじゃないですか、それがゆえにどうしても寂しい絵面しか浮かばないわけです。
 まあ別に季節に限ったことじゃないですけども、例えば初詣は別に男同士で行っても、最悪一人で行ったとしてもそんなに違和感ないじゃないですか。っていうか毎年初詣なんて一人ですよそんなものは。いえもうぜーんぜん寂しくなんかないです。
 そう考えていくとですね、あれなんですよ、「夏にすべきこと」というのは、そのほとんどが一人ではなかなかやりづらいことなんですよ。夏コミくらいのものですいやあれも特にサークルだと一人で行くとつらいけどもな。
 あたしなんかあれじゃないですか、純正の31歳魔法使いの上に友達もいないじゃないですか、そうなってくると夏にすべきことのほとんどができなくなるんですよね。
 無論、社会人になってくると「長期の夏休み」そのものがなくなるわけで、そういう意味でもいろいろやりづらくはあるんですけども、それでもその中でちゃんと夏っぽいことを経験している人はいるわけで、そういう人は凄いと思うのです。
 とはいえ、季節的にはこの「夏が去り行く時期」というのは大好きなんですね。
 よくある「一番好きな季節は何ですか」とか聞かれたら、間違いなくこの「夏が終わって秋になっていく時期」と答えるくらい好きです。既にそれは季節じゃないとかそういう突っ込みはとりあえずいいです。
 いやね、なんかいいじゃないですか。そろそろ暑さも和らいで、時々吹くほどよく肌寒い風が去り行く季節を感じさせてくれる中、聞こえるのはツクツクボウシの鳴き声と、遠くから聴こえる祭囃子。夏という「お祭り」が終わった後の祭りの後のような物悲しさが好きなわけです。いえもちろん物悲しくはあるんですが。
 都会に住んでいるとあんまりそういう実感は湧きませんけども、あたしの実家は東京とは云えものすごい田舎でしたから、昔はそういう微妙な季節の印象をものすごく強烈に感じることができたわけですが、そんな中だったからこそ子ども乍らに云いようのない寂しさを覚えていたのかもしれません。尤も、その頃はそれ以上に夏休みが終わってしまう悲しさのほうが先に立っていたような気もしますが。
 なもんで、今まであんまり「夏にこういうことがしたかったのになあ」という後悔がないのは、そこに起因するのかもしれません。結局、海へ行くとかそういうのももちろんやったら楽しいんでしょうけども、それ以上にその秋のはじまりの景色が印象的だから、ということなのでしょう。
 気が付けばもう31になっていてある意味びっくりなわけなんですが、昔からもう口がすっぱくなるほど云っている「夏祭りに浴衣の女の子と二人で行って最後に花火を見る」イベントはいつ発生するのでしょうかなにもうしないなぜしない。

<近況報告>
> この年になってそういうのに熱中するの楽しいですよね!>はぐれメタル/ボクは最近、ポケモンのフルコンプを狙ってます。これがなかなか難しい。映画見に行ったりね。
 最初は楽しかったんですけども、戦いだけで30時間を越えたあたりからはもう苦行でしかありません。たぶんもう1300匹は超えてると思いますが今だに達成されていません。ここまで来るともうやめられないし困ったもんです。
> やはり壁ともなるとまめな更新になるのか
 あんま関係なくね? しかしだんだん更新のスパンが伸びてることに注目だ。
> DQXのカジノが全然当たらないので、自力で600万G稼いで景品ゲットしました。
 いやいや、5万枚くらい用意して、100ドルスロットで粘ると結構短時間で50万枚くらい溜まりますよ。あたしはそれで。すくなくともはぐれメタルとの終わりのない戦いよりよっぽど楽だった。っていうか600万Gってはぐれメタルどこじゃないくらい時間かかるのとちがうか。
> 平野綾たんを嫁に迎えたい
 あたしは金朋と結婚したい。
> \45000した眼鏡が大破!他にも物盗まれたりで、半月で総被害額15万軽く超えました(泣)
 眼鏡ってそんなにするのか! 昔かけてたのはもっと安かったからよくわからんなあ。しかし物盗まれたっていうのはただごとじゃない。15万円はちょっと大きいなあ。なんと申しますか、あんまり気を落とさずに。


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