1/1 「正月論」

 ということで、明けてしまいましたね。明けましておめでとうございます。今年はコミケが年末にあったせいで最後までバタバタしてて年末の愚痴が書けず、なんか久しぶりにちゃんとした正月の挨拶を書いている気分でいっぱいです。
 とりあえず、昨年はいろいろとお世話になりました。今年も宜しくお願いいたします。
 どんどんなんだかんだで更新が少なくなっていく中、それでも飽きずに見に来ていただいている皆様におきましては、本当に感謝してもしきれません。いやマジで。もう十人もいないんじゃないかという気がしないでもないんですけどいいじゃないかそれだって。その十人が完璧にあきらめるまで続けてやるさ。今年はまた企画ものがやりたいなあ何か。
 そんなわけで新年一発目、何書こうかってとこなんですけども、実はこうあたしの中で毎年恒例になっていることがありまして、それはなにかと申しますとですね、正月に毎年その前の年に書いた正月の文章を読み返してみるんですよ。だからこの文章もまた来年の1月1日に読み返すことになるわけですね。あたしがうっかり死んだりしてなければですけど。
 なんでかと云うと、去年の決意を読んでそれを以って新たな年の決意にするとかそういった脳味噌に花が咲いたような理由ではなくて、単純に去年の自分が同じようなシチュエーションでどんなことを考えていたかが知りたいわけですよ。それでまた自分のあまりの成長のしてなさにがっかりしたりするわけなんですけど。
 それでまあ読んでみたら、まあ飛ばしてますね2006年正月の高御さんは。なにか嫌なことでもあったんでしょうかくらいの勢い。愛が欲しいとか云ってるものな。なにをわけのわからんことを。
 まあね、2006年を振り返ってみますと、やっぱりなんにも起こらなかったわけでして、毎年毎年今年こそ晴れ着の女の子といっしょに初詣に行きたいとかって云っててやっぱり今年もそれは適わないわけでして、そんなことをしているうちに高御さん大台に乗ってしまいましてですね、ついに魔法が使えるようになってしまったわけで、それだからこそ正月の夜中に憧れの晴れ着で初詣とかではなくて一人寂しく「アカギ」とか見てるわけでしてそうか俺もう死んじゃえばいいのかそうかそうか。
 もう30なんだからさあ、いい加減落ち着けよとそう思うわけですよ。なんか10年前に20歳になったときもそんなこと云ってた気がしますけど何一つ状況が変わってないんだから仕方ないわなこんなものは。まさか20歳のあたしも30になってもまだ童貞のままだとは思ってもいなかっただろうさ。いやうすうす予想はしてたな。
 結局何を以って落ち着くかという話になると、まあ生活面とかいろいろあるわけなんですが、なによりこれはもう人並みに女の子と初詣に行って「何をお願いしたの?」なんてなことを聞いてみたりとか帰りに参道の出店でわけのわからない綿菓子とか買ったりしてみたいよとか、夏祭りにいっしょに行って花火なんかを見ながら沈黙の時間を過ごしたいなあとかそういうあれですねこれはね。もうそれが妄言だと云われたらその通り。ほんとごめんなさい。
 いやだってさあ、30年間適わなかった夢と希望がここに来て急展開するかと云われたらそれも考えにくいしなんかまあそれはそれでそういう人生なのかなあと思うことしきりなわけでして、だいたいそもそも根本的に知り合う機会がないんだからそんなものは展開するわけがないわけですよこれは。ああそうか。自分で書いてて今気づいた。
 いろいろ結婚したりお付き合いをはじめたりした人はまわりにもいっぱいいますけど、そういう人と話をするたびに「今度誰か紹介するよ」みたいなことを云われるけど紹介してもらったこと一回もないな。まあこんな童貞ドリーム男に女の子を紹介したらえらいことになりそうだというあなたの心配はだいたいあってる。あってるけど大いに間違ってる。聞いてるかちくしょう。
 そういえば、こういうサイトとかやってると女性の読者とかいたりしてそういう人とメールのやりとりとかあまつさえお付き合いが始まったりみたいなそういう展開の一つもあるという話を風の噂で聞いたりはするんですけどありゃしねえですね。このサイトはじめておよそ10年以上になりますけど一回もない。「四葉ちゃんの悪口を云うのはやめてください」とかってメールならいっぱい来たけど。
 なんでかなあと考えてみたところで簡単な話でしてそもそも女性読者とかいねえって話ですよこんなとこ。何度か女性読者がいたという情報はあるんですけども、まあ普通はこんな童貞トークばっかり毎回やってりゃ普通引いて来なくなるわな。そうでなくても読んでる人少ないのに。
 でもなんかこのあれだ、男子校の中でもモテ系と無縁な連中が集まってだだらに教室で理想の彼女論を語ってるようなそういうあれが異常に心地よかったりするわけですねこれがね。
 いやあたしもね、男子校育ちだからよくわかるんですけど、必ず教室にはそういう集団がいるんですよ。男子校だからこそモテる人なんてのもいるわけでして、そういう人はなんか文化祭とかに近所の女子高とかから彼女が来たりしてすっごい幸せそうなんですけど、モテない軍団は教室の片隅で理想の女子論について熱い議論を交わしてたり、文化祭なんかでも部室で賭けファミコンをやってたりするわけだね。もうあの時点である程度人生決まってたよな今考えてみればな。
 そういうことで、この2007年は否応なしに30歳の波に乗ったまま過ごさねばならないわけですが、もういいわかった。みんなでこの男子校を極めようじゃないか。女の子を下の名前で呼んだことがないくらいがどうした。それで今まで困ったことがあるかい少年よ、とこういうことですよ。いつまでもあたしは君たちの希望の星であり続けよう。あんまりいないだろ30で女の子の手も握ったこともなく、そして今でもそれを理想とし続ける男。理想が低いんだか高いんだかさっぱりわからないもんな。
 いやまあでもね、背負った荷物を降ろすときっと歩くのも楽になるさ。かっこいいこと云ってるようで実はすげえどうでもいいってか情けないことを宣言してる気はするな。そもそも年始一発目に書くこととして相応しいのかこれは。
 うん、でもそんなこと考えてたら正月早々死にたくなってきた。いきなり年始からこんなネガティブな文章垂れ流してるのうちだけだろたぶんな。ちくしょう今年こそ君らびっくりさせてやるからな。そっちはどうですかこれを読んでるであろう来年の俺。

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