08/01 「涙のおはなし」

  とは云うものの、もうあれだ、誰も見てないと思うんですよこんなとこ。いや、だってこんなに間開いたの久しぶりだしな。少年ジャンプがいつの間にか月刊になってたみたいなもんですよこれ。前回は「世界人類が平和になりますように」って書いたその数時間後にミサイルが隣の国から打ち込まれて思わず先見の明を見せ付けてしまう結果になってしまいましたが、まさか自分がここまで更新しないなんて思わないものな。あっはっは。
 もうさ、死んだと思われててもぜんぜん不思議じゃないだろうけど、素直に「死にましたか」って聞くのやめてください。ちょっとへこむから。別にそれでもいいからこのままぜんぜん別のなんかハルヒ応援サイトか何かにいつのまにか変えてやろうかちくしょう。応援するもなにも一回しか見たことないけど。
 なんでこんなにアレなのかというとだね、まあそのちょっと、サラリーマンだからこそ仕事が忙しかったり、女の子だからこそ悩んだり落ち込んじゃったりすることもあったわけでいろいろ気分的にアレだったというのもあるんだけれども、何よりこんな中身が一個もないテキストだけでエディタ換算10行も埋めてることでもわかるように、根本的にネタがないわけだな。そりゃもうね、世のカップルどもが浮かれるこの夏の入りばなにだ、あたしみたいなのにそんな浮かれたネタとかあるわけないだろってなもんですよ。むしろそれを見てどんよりした気分になってるくらいのもんで。
 だから先に云っとくけども、今回もネタはないぞ。くだらないことをだらだら書くぞ。なにそれはいつもと変わらないそうかそうか。
 そういうわけでですね、涙が止まらないんですよ。いきなり何云ってるのかと思うと思うけれども、なんかよくわかんないけど気がつくと涙が出てるわけ。涙の数だけ強くなれるならあたしは今頃アスファルトに咲く花なんか軽く踏みにじれるくらいに強くなってるに違いない。
 いやね、別に感動したとか何かそういう涙が出るような具体的なあれがそんなにあるわけではないんですよ。むしろそんな刺激が欲しいくらいのものでして、もうなんか機械的に何か体の中で化学反応が起きててそれのせいで水が生成されてるんですよくらいの勢いなわけです。ほんと病気とかそういうあれじゃないのかなあこれは。もうすんごいんだもの。別に悲しくも無いのに涙が止まらない感じ。いや別に乙女チックな意味ではなく。納豆かんまぜてる時とか泣くのな。もう意味わかんない。
 こないだもあれですよ、近くのレンタル店の前を通りかかったら「レンタル半額セール」っていうのをやってて、まず「レンタル」なのに「セール」はおかしいだろみたいなそういうあれをしつつも店に入って別に見たいわけでもないDVDを大量に借りてきたわけなんですね。インディペンデンスデイとか。今更。実写版の「イニシャルD」とかも借りてきてこれはこれでもう究極の馬鹿映画っていうか中国人すげえみたいなそういうあれでネタ満載だったんだけれどもそれはともかく、その中にアニメ版の「びんちょうタン」があったんですね。これに関しては前からちょっと見たかったなあくらいのあれだったわけで、特に何か思想があったわけではぜんぜんないんですけども。
 で、これをなんとなく見てたんですよ。そしたらですね、知ってる人は知ってると思いますけども、これってすごいアレなんですよ。もうアレな感じの作品なわけです。アレだのコレだの指示代名詞ばっかでさっぱりわからない向きもありましょうがもうこの気持ちを表す言葉なんて存在しないわけでして、それでもってWEBページとかで検索してみると「癒し系」みたいな紹介のされ方されてるし、こっちはそういうつもりで構えてたわけなのに、ここで襲い来るモヤモヤ感。気づいたら泣いてたね。感動とかじゃなくて純粋になんかこうアレな気持ちになってね。癒されるどころか逆効果。鎮静剤と間違えて覚醒剤打ったみたいな按配になってたもの。とりあえず、見たことがない人は見てみるといいさね。すっごいなんか後ろ暗い気持ちになるからいやマジで。最終回が見終わったところで気分は灰色だ。
 いやまあそれはともかく、どうもこのへんからスイッチが入っちゃったらしくて、もうなんだかよくわかんないけどうんこしながら泣いてたりとかそういう情緒不安定なポエム少女みたいになっておりましてこれはこれでいろんな意味でどうかと思うわけですよ。せめて泣くなら感動したからとか明確な理由を立てて頂きたい。こっちにも心の準備ってのがあrわけでさ。
 そんな不安定な状態であちこち出かけてはぽろぽろ涙を流し、そこにいる人に「大丈夫?」とか云われてそのたびに「もちろんっすよ、へへっ」とか云ってたんですけど、大丈夫なわけないだろこんなもの。どう考えても異常。事故に遭って内臓はみ出てる人に「大丈夫?」って聞くくらいおかしい。これが女の子だったりしたらなんかちょっと多感な感じのアレなのかなあ可愛いなあみたいなそういうことになるかもしれないけれどもならないなそれは。ならないならない。
 だいたい、「泣く」というのはどういうことなのか、ということなわけです。
 確かに昔、一時期はちょっとシナリオがそっち方面のエロゲーとかをやっては涙腺が確変入ったんじゃないかってくらい豪快に大放出してた時期はないではありません。「Kanon」の時なんかすごかったもの。見てくれで一番どうでもよさそうだった真琴を最初にやってさ、もうお前ちょっとおかしいのと違うかっていうくらい確変入っちゃって、そのままのテンションで知り合いに電話かけてな。いや散々偉そうなこと云ってるくせに今考えれば痛い子だったんだね高御さんは。でもそんな情熱的なところが素敵。もう何云ってるのか自分でもよくわからないもの。
 その後に「加奈」をやったときもまたすごくてさ、これもまた絵的に今ひとつ訴えてくるものがなかったものだから、そんなに期待せずにやったわけですよ。そしたらこれもまたアレで。これは少し前からリーチ入ってて時短とかの軽い当たりは何度もあってこれはやばいのと違うかなあと思ってたところで最後にすんごい確変入っちゃって、そのままのテンションで電話を。なんだ本格的に痛い子なんじゃないか。こんなことで電話された人はいい迷惑もいいとこだな。今のあたしだったら軽く怒るんじゃないかくらいの。ちなみに電話を受けたのは両方とも同じ人だよ。わあ高御さんサイテー。
 ちゅうようなもんで、つまるところまあなんだ、昔はそんな時代もあったねということなんですが、最近はもうエロゲーとかやってもぜんぜんだもの。まあ確かに最近の作品群が目指しているところがそこじゃないからっていうのはあると思うんですけれども、とかくエロゲーでは泣かなくなったもんですよ。個人的にはまた大泣きしたいもんですが。
 そうするとさ、こちとらバリンボリンの童貞じゃないですか。生活の中で特に潤いも感動もないわけですよ友達も少ないし。友達は関係ないだろちくしょう。そうするとどうなるかと云うと、普段の生活の中で感動するとかそういうことそのものがないわけだ。エロゲーで発散されていたカタルシスがどんどん溜まっていくことになるわけですね。
 どうもそのツケなんじゃないかなあこれは。もう何かあらゆることをおいといて、さしあたり泣いとくぜ、という脳の新陳代謝。だからってウオシュレットのボタンと同時に涙流されてもなあ。もっとあるだろいろいろと。
 ほんとこの刺激のねえ生活なんとかならないもんか。

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