02/05 「初詣その2のおはなし」

 とは云うものの、やっぱり伊勢は大切だけれども、それとは別にいつも行ってるところにも行くのが筋ってもんだと思うんですよあたしとしては。ということで、今回もまた絶不評と誉れ高い旅行記風のあれですがご容赦ください。いやしかもさ、もう今なんかリアルタイムで酒が入ってるからもう何書いてんだかさっぱり。タイプミスとかしまくっててちっとも進まないことこの上ない。
 そういうあれなので、今回行ってきたのは富士山です。正式には富士山本宮浅間大社。いつもの場所ですね。
 尤も、まあその初詣みたいなそういうあれもないわけではないんだけれども、それとは別に車買ったじゃないですか。それのお祓いみたいなのってまだやってなくて、そうだそれもやっとかんとなあみたいなそんなような。特にほら、今回買った車って相場からすれば尋常じゃなく安かったからさ、中で人が死んでてもぜんぜんおかしくないからそのへんは念入りにね。
 そういうあれであるので、家を出発したのが昼間12時。最寄は国立府中のインターなんですがここから山梨方面に乗ると十分も走らないのに600円も余計に取られてしまってそんなものは真っ平もいいとこなので八王子のインターまで下道を行きます。このへんせこいですね実に。
 あとはもう、八王子のインターから山梨方面に大爆走。道はがらがらで、河口湖のインターまで一時間かからずに到着しました。このへんがこの車の危険なところで、実に安定してるんですよある程度のスピードで走っても。
 ということはですね、90キロとか100キロとかで走ってても全然その実感が湧かないってことです。前の車なんて100キロも出してたら車内は揺れるわ音はでかいわで「走ってるなあ」って実感が否応なしに伝わってくるあらゆる意味で素晴らしい性能だったんですけど、今回の車はもうなんていうかな、限界がそんなところじゃないから100キロくらいじゃ走ってるんですかこれ、みたいなそういうあれなんですよ。だからこう自然とスピード出しちゃうわけ。これが危ない。いや、車の性能的にはそれくらい出してもどうにでもなる性能なんだけど、免許の点数がね。しかも追い越し車線普通に走ってるだけなのにみんな勝手に走行車線に逃げるのがすごくやるせない。勘弁してくれ。
 そういうあれで、そのまま国道を疾走。途中、富士山がえらい綺麗に見えたのでついでに撮影してきました。寒かったけどな。
 14時頃に大社到着。あの距離を一般道込みで二時間で到着すればたいしたもんです。
 ここでまあとりあえずは参拝だけ済ませようと思っていつもの駐車場に車を入れたらさ、なんかその料金取るおばちゃんが寄ってきてな。ここ、参拝なら20分までは無料なんですよ。だもんだからさ、「どこ行くんですか」って聞かれたもんだからさ、「神社に」って云うじゃないですか。そしたら、「何しに?」とか聞きやがんのな。「参拝ですよ」って云ったら「参拝なら参拝って云わなきゃわかんないわよ」とか云われましたさ。
 あのな、別にいいんよ。いいんだけども何しにってお前、神社に買い物行く奴いないだろ。しかも県外のナンバーの奴が「神社に」って云ったら参拝以外ありえないだろ。云わなくてもわかるんじゃないのか普通。百歩譲ってそこはあれだとしても、「神社に」って云ったところで「参拝ですか」って聞くくらいはあってもいいんじゃないのかなとこう思うわけ。もう二度と止めねえ。ちゃんと無料の神社付属の駐車場も見つけたしな。
 そんなこんなで出鼻を挫かれつつ、とりあえず参拝しようとしてお賽銭を入れたら、すごい命中率で賽銭箱の仕切り棒みたいなのに当たって賽銭が箱の外に転がっていきました。しかも賽銭箱の裏だから拾って入れなおすとかもできねえの。幸先悪いことこの上ない。もうなんかいろいろ泣きたくなった。
 終わったところで車を境内に入れて交通安全祈願の手続き。最低金額より気持ち多めにお金を払ったら驚かれました。そんなもんなのか。まあ、こういうのは気持ちの問題ですから。決して巫女さんが可愛かったからつい、とかそういうあれではぜんぜん。可愛かったですいやほんと。恋かも知れません。なんかそのなんだ、素朴な感じがいいやね。参考にさせていただきます。何のよ。
 こんな按配で三十分ほど待ったところで祈祷開始です。まあその、神社ってのも結局は経営ですから(「神社のススメ」あたりを読むとそのへんはまあその)、なんというか極端なことを云えば沙汰も金次第なわけでして、ちょっと多めにお金を払ったおかげかわかりませんが一番最初に入れてもらえて一番前の席に座れました。
 その後は恙無く終わったんですけども、前の回では件の綺麗な巫女さんの舞みたいなのも見られたみたいなのに今回はやってくれなかったのはやっぱりあれかもうちょっと払うべきだったか。前の回終わったところで出てきた巫女さんの頭に前天冠がついてるのに気が付かないあたしじゃねえぞと。何威張ってるのかよくわかりませんけども。あと玉串は受け取るときから180度回して根元を神様のほうに向けるんですよ。みんな知ってたかな?いやみんなして迷ってたみたいだからさ。
 で、それが終わって今度はまたしてもいつもの山宮へ。相変わらず誰もいないことこの上ない。さっきの祈祷で覚えた祝詞を唱えてみましたがうまく行ったかどうか。
 その後、ほんとは富士山の新五合目でも行ってみようかと思ったんですけども時間の都合と積雪の都合で断念。来た道を戻って、前からちょっと気になってた「人穴」に行ってみることにしました。
 人穴自体は集落の名前なんですが、その中にその集落の産土神として祀られる「人穴浅間神社」ってのがあって、前に来たときにそれを見つけてたんですけども暗くなってたんで断念したんですよ。今回ならまだなんとなる時間だったので。
 139号を戻り、県道を本栖湖方面に走っていくと左に鳥居が見えてくるので、それが人穴浅間神社です。
 時間的に暗くはなかったんですが日は高くはありませんでしたし、その後に雪が降るくらいの薄曇でちょっと暗かったんですけども、構わず行ってみることに。誰も居ません。付近に民家もないから人の気配がしないのさ。鳥居をくぐって奥にある駐車スペースらしいところに車を置いて石段を上っていくと、その両サイドに墓ですよ。
 いやね、あたしは幽霊とかそんなものこれっぽっちも信じちゃいないですけど、それでもこれはちと怖いよ。石段とサイドに墓。これはね、もうなんか根底にある不気味さみたいなものをゆすぶられるって。
 で、あまり長くない石段を上がりきったところにあったのが本殿。写真も撮ったんだけど、暗さのせいかブレててダメでした。
 で、本筋はその横にある洞窟ですよ。これこそが「人穴」なわけです。
 写真だと伝わらないんですけども、これがまたマジで怖い。付近には墓、人気のない境内、そしてこの洞窟。降りていけるんですけど、中にお地蔵さんがあったりしてその奥はもう真っ暗で何も見えません。80メートルくらいなのであんまり長いわけではないらしいんですけど、なんかもうえも云われぬ怖さで入らないで引き返してきましたよ。これはもう見てもらうしかない。そうじゃないとこれは伝わらんぜ。
 その後、途中で雪に降られたりしつつ、どこか行ける場所ということで本栖湖へ。一応土曜日の午後だと云うのにこれまた人気の少ないこと。ちょうど夕方の時間だったせいでむちゃくちゃ寒くてそのせいじゃないのか単純に。
 あとは再び中央道から帰宅。帰りはなぜかさらに早くて、途中軽く流れが悪くなったりしたのに一時間かからないで八王子まで着いてしまいました。ほんと免許の点数気をつけんと。
 そんなわけで、ご祈祷の際にいただいてきたお神酒を一気に飲んでみたらこの体たらくですよ。もうただの酔っ払いですよあっはっは。

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