01/01 「目標のおはなし」

 とは云うものの、年が明けました。あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。
 さて、突然ですが。
 去年までこの「駄文放送局」は、どちらかと云えば不真面目な、あまり社会や政治、そして僕自身の内面についてを語ることが無かったのですが、今年からその方向性をちょっと変えようかな、と思っています。乱暴な言葉で云えば「マジなサイト」にちょっと舳先を向けようかな、ということですね。あれからちょっといろいろ考えるところありまして。
 そこには様々な要因があるのですが、やはり大きいのは、今年の12月で30歳を迎えるにあたり、普段思っていることを正直に、飾らずに吐き出す……そういうことができるのこそがこのウエブサイトなのではないかと思ったから、ということでしょう。
 もし僕が有名な芸能人だったり、あるいは小説家だったりすれば、それはきっとテレビやその人の著作で語られることなのだと思います。
 しかし哀しき哉、僕はただのどこにでもいる一サラリーマンに過ぎません。そんな人間の思いが語られる場というのは、きっとこういう名も無きウエブページでなされるべきなのだと思っています。鴻上氏の芝居『スナフキンの手紙』においてのテーマは「語られなかった言葉」でした。その言葉達がどこへ行くのか。そういう「場所」がどこかにあるのだとすれば、それはきっとこういう場なのではないかと思っています。
 そう云うことからすれば、本来「駄文放送局」というタイトルもふさわしいものではないような気もしていますが、これはなかなか今までずっと続いてきたものですし、不思議となかなか以って愛着もあるものですから、これはこのままにしておこうかと思っています。
 その代わり、見ていただいて気がついた方もいらっしゃると思いますが、「〜のウワサ」で締めていたタイトルも一新し、「おはなし」にしました。
 それは、語られなかった……否、本来語られることの無かったであろう言葉たちも、きっと集まれば一つの「おはなし」になる。そしてそれは、僕の内面を出すだけじゃない、きっと読んでくれているみんなが楽しめるものになるし、そうしなければならない。そういう願い、思い……そう云ったものを全部こめて「おはなし」にしました。
 最初のうちはなかなか違和感があると思いますが、慣れるまでの辛抱かと思いますので、しばらくお付き合いください。
 さて、そんな新年一回目の「おはなし」です。
 どうしようかなと思ったのですが、やはり新生一回目ということで、今年の目標を掲げたいと思います。
 と云っても、プライベートな目標なんてここで書いても仕方が無いので、サイトを運営している一個人としての「目標」ですね。
 今年の目標は、ズバリ「愛し、愛されるサイトになる」ということです。
 ちょっと漠然としているのですが、人を愛するということはきっとお互いを支えていくことだと思っています。それは別に恋人同士とかじゃなくても構わない。家族でもいいし友達でもいい。どんな存在であっても、そこに「愛」という透明な何かがあれば、それはつまり「支えあう」ことだと思うのです。
 僕にはそういうハッキリした経験はありません。残念ながら恋人もいませんし、どこにでもある普通の家庭に育ってきた僕が、それを意識するのはおそらく無理だったと思います。尤も、そういう「普通に普通」のことこそがその「愛」の証ではあるのですが……それはまた別の話ですので後の機会にまわすとしましょう。
 今まで、サイトを運営するにあたり、こういう「支えあう」ことをあえて無視してきました。それはきっと、それを意識することが「かっこ悪い」という意識がどこかにあったのだと思います。
 しかし、そういうことじゃないんだな、と思うことが何度かありました。それはつらいことだったり楽しいことだったりいろいろです。いろいろですが、それは僕の29年の人生の中で、一つ一つが大切なエピソードとして存在しているはずです。そういったもの全部を出して、はじめて個人のウエブページというのは完結するのだということがわかってきました。同時にそれは、そこまで全力で投げなければ、決して完結しないのだということでもあります。
 ですから、僕は皆様を愛そうと思います。
 こんなウエブページの片隅の、無名な人間の文章を読みに来てくれる「貴方」。そんな「貴方」を、僕は愛していきます。「貴方」の頭の中にちょっとでも引っかかるような「愛」を、僕は全力で書き記していきたいと思っています。そうすることが務めであり、また言葉たちを送り出すためのポンプなのですから。
 その代わりと云ってはなんですが、もしよろしければ、「貴方」は僕を愛してください。くじけそうになったら励ましてください。そうやって人間は生きていくのだし、きっとそのために人は支えあっているのだから。よくベタなネタとして「人という字は人が支えあっている様子を」なんていうのがありますが、まさにそういうことなんじゃないかと思っています。支えあっているからこそ生きていける、みたいなことって絶対あると思うんです。
 だから。その代わり、誰かがくじけそうになっていたら僕は全力で励まします。がんばれって。楽しもうよって。それが生きるということなのだから。
 時々思うのです。例えばどこかに泣いている人が居る。その人に僕はなにもしてあげられない。でも、そのことが辛いんじゃないんです。何もしてあげられないことが辛いんじゃなくて、頼るべき人が僕じゃないのだ、というその事実が辛いんです。
 誰かに話すことで、悲しみは半分に、楽しみは二倍になるという名言があります。人間はそれを知ってるんですね。唯一、意識をもつ高等生物が生きていく知恵として。
 もしかしたらその悲しみを共有できるかもしれない。そう思ったとき、人は無意識にその悲しみを、そして心の内面を吐露します。そうすることで、その悲しみを半分にしようとします。でも、その「悲しみ」を話してくれる相手は、僕ではなくて他の誰かでもないということが、ただひたすら哀しいのです。
 貴方は云うかも知れない。悲しみを話すことは愛なのかと。そうして悲しみを共有しても、その人が悲しくなるだけなんじゃないかと。
 違います。そうじゃないんです。悲しみを話すことは、楽しさを話すことよりももっと大きなエネルギーが要ります。だからこそ、そのエネルギーを使うに値する相手にしか話しません。貴方が誰かから悲しみを話されたら、それはその誰かが貴方に対して大きな「愛」を抱いているからなのです。
 愛。難しい言葉だと思います。ただ好きになるだけではない、もう一つ上の何か。何年かかるかわかりませんが、そういうものがいつかわかればいいなと思っています。
 WEB拍手でもメールでも構いません。あなたの愛の思い出、大切な人の話を聞かせてください。
 これからもよろしくお願いいたします。


 ……という壮大なネタを書いたところでやっぱり人生そのものがネタの2006年です。
 いや改めましてあけましておめでとうみんな!マジなサイトに?なるわけないだろ。ちょっとさぶイボ出ちゃったよ書いてるときにさ。なんだこの自己満足丸出しの文章は。こう云うの普段から書いてる人はいろんな意味で尊敬するな。売れないアイドルの深夜ラジオじゃねえんだから。
 いや最初は全部これで埋めてやろうかと思ったんだけど無理だった上にたぶんそれやっちゃうと明日から見に来てくれなくなる人いそうでな。そうでなくてもどんどん見てる人が減ってると云うのにこれ以上いたずらに減らしてどうせよと云うのか。あ、云っとくけど大切な人の話とか要らないから。送るなよ。
 いやみなさん正月ですよ。ハッピーニューイヤー2006年!英語を覚えたての中学生ってやたらと年賀状に「HAPPY NEW YEAR」って書きたがるよね。
 いやまあ、さっき大晦日の文章書いたばっかりだからあんまり実感とかないんだけどもな。とりあえず妹がジャニーズのカウントダウンがなんとかみたいな相変わらずの番組を見ていたので直前でテレビを消しておきました。まあ挨拶代わりにね。
 というわけで、今年の抱負など語ってみようかと。まあほら、やっぱり新年一発目ですからね。そういうあれからはじめないとこれは。
 とりあえずですね、目標としてはだ。これは上にも書いたけども愛されたいです。愛が欲しいです。何なんだこの切なさは。しかもこれ目標じゃなくて願望だよ願望。いや人として生きていくことがとか関係ないから。
 いやマジですよいやほんと。もうね、愛されたいわけ。なんかわかんないけどさ、例えばあれだ、ちょっとなんだかうだうだ辛いことがあるだのなんだのひとしきり書いて最後に死にたいです、なんてブログに書いたとたんにトラックバックとコメント欄が「大丈夫ですか?」「元気出してください」で埋まるくらいになりたいわけですよ。なんか悪意ある書き方だななんか。いやないですよ別に。だいたいあれだろ、現状あたしがそんなこと云ったところでまたあいつひとネタ仕込んでやがるな、くらいのことしか思われないだろどうせ。いやそのとおりなんでグウの音も出ないんですけども。
 そうなんですよ、つまりですね、このサイトに足りないものは何かとこう思ったときにこれはもう愛なんじゃないかと思うわけです。
 2006年のテーマはこれだね。愛。愛に満ちた世界にしたい。世界平和を願ってるわけですよ。紅白歌合戦でさだまさしの「広島の空」を聴いて涙を流したりしますよ。なんか俺の愛の基準がわからねえ。でも「エロかわいい」とかNHKが云った時点でもう台無し。なんで俺紅白そんなちゃんと見てんだ。
 もうね、彼女が欲しいとかそういう贅沢きわまりないことは勝つまでは云いませんさ。そういうのはもうなんかいろいろなステップを踏んでからだもの。さすがにいろいろわかってきたね。毎年毎年もしかしたらみたいなことを思って早幾年月、さすがにどんなバカでも気づくだろ。もう無理なんだって。
 そういうあれじゃなくて、なんていうかな、こうみんなに愛されたい。もう抱きしめられたい。そう思うわけです。ブログに「一人で寂しいです」なんて書いた途端にコメントとトラックバックが「僕が一緒に居られればいいのに」「そう云えば僕家近くなんですよ」みたいな下心丸出し文章で埋まってそれを見てご満悦の不細工女、みたいなそういうあれが欲しいわけです。やっぱり悪意あるだろ確実に。ないわけないだろ。
 今までどちらかと云えば突き放してたというかさ、なんかこう愛なんていらねえよ俺は一人でも生きていけるよみたいな強がりでもって生きてきたわけじゃないですか。それがあれですよ、二人っきりで初詣とかしたりすると、云っとくけどあなたのことが好きだから一緒に来てるわけじゃないだからねっ、ですよ。ツンデレですよツンデレ。いやよくわかってなくて書いてますけどもね。実は寂しいんですよこの人も。
 だってあなた、やっぱりネタサイトとしては普通に年越すだけじゃつまんないから何とかおもしろの年越し方法を考えてて、軽く酒飲んじゃったから暴走族見に中央道へも行けないし、年越しオナニーとかそういう芸の無いことはしたくないし、やっぱり無難に「月陽炎」を起動して柚鈴と過ごしましたみたいなあれにしようかなあなんて考えてたらまだ直りきってないノロウイルスの影響でうんこしながら年越し迎えたりしてないわけですよ。いやもう凄かった。初うんこ。図らずもネタができてよかったとか云ってる場合じゃないだろ。やっぱり何か他の病気なんじゃないのか。
 そういうあれなので、今年はこれからこのサイトは愛のサイトになります。愛のない人にはきっとつまらないサイトになっちゃうかもしれないけどもそれは仕方がない。それはもう愛がない自分を呪うがいいさ。だってあれだぞ、なかなかいないぞ、29歳になって童貞だイヤッホーなんて云ってる奴。冷静に考えるまでもなくこんなのに彼女ができるわけないだろ。忘れてるかもしれないけど普通そういうことは隠すものらしいぞ。みんな知ってたかな?
 いやもう一生分の「愛」って言葉を使ったな。もうしばらくはいいや愛とか。スーパー朝令暮改。ちなみにここでちょっとマジ話を入れておくと同人関係に関して今回の『新説古事記』を最後にしばらくお休みしようかなーなどとと思ってます。イベントには売り切るまでは出るので3回くらいはコミティアあたり出ますけどね。
 いやこんなとこにマジ話入れられてもな。

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