○スバル サンバートラック

 実家で使っている作業用の軽トラック。それまでは亡くなった祖父の代からスズキのキャリートラック(旧規格)を使っていましたが、いい加減年式も経ってくたびれてきたこと、件の政府による買い替え補助(2009年6月現在)に父親が心が動いたらしく、買い換える運びになりました。
 車種は最初は「安ければなんでも」という感じだったのですが、個人的にスバルならではの凝ったメカニズムを体感してみたくてサンバー一押し。交渉していくうちに値段も安くなったので最終的にはこれになりました。最初はTBにエアコンとパワステをつけるだけで考えていたのですが、なぜか急に父親が「やっぱりTCのスーパーチャージャーにしよう」と変更。スバルのセールスさんも驚いていましたが、無事購入に至りました。
 各社、軽トラックはいろいろ出ていますが、今回購入にあたり調べてみてわかったのは、どれも同じに見えて意外と個性的だということ。
 各社モデルの感想です(2009年5月)。試乗したのがハイゼットだけなのであくまでも「感想」です。
○スズキ キャリートラック/マツダ スクラムトラック
 なんと言ってもベストセラー。ショートホイールベースとロングホイールベースの両方が選べるのが嬉しいところ。平均的なところというかきわめて安牌。装備も値段の割にはいいかも。マツダのスクラムもまったく同じ。カタログが紙ペラペラで、こんなところもいかにも実用車。最高グレードにしてもあんまり豪華という感じがしないあたりも実用車。

○三菱 ミニキャブトラック/日産 クリッパートラック
 安い。とにかくコレに尽きます。装備が色々ついた最高グレードが他メーカーの中くらいのクレードの値段で買えてしまうというのは結構凄いかも。低いグレードだとあまり差はないので、「性能はどうでもいい、装備がいいのが安く欲しい」ならコレでしょう。ただ、日産さんが思い切った値引きを出してきてたのもありますが。

○ダイハツ ハイゼット
 サンバーのスーパーチャージャーを除いて、軽トラックは48馬力で横並びなエンジン出力。ところがこのハイゼットだけは2馬力アップの50馬力。そこが最大の特徴でしょうか。内装とかも微妙に(ほんとに微妙に)豪華ですが、値段も少しだけ高め。ジャンボとかデッキバンとかバリエーションも豊富。室内での快適性ならハイゼットジャンボで決まりでしょう。高いですが。

○ホンダ アクティトラック
 高い!とにかくコレに尽きます。だいたい他の同じ装備の車と比較して20万円近く高いってのはいったいどういうことなんでしょうか。エンジンのホンダというのが今でも通用するなら、数字のスペック的には同じでも意外と走りはいいのかもしれませんが……この価格差、仕事車なんて値段で決まってしまうことが多いでしょうからどうなんだろう。ミドシップレイアウトというのがウリなのかしら。ホンダでミドシップというとはじめて買ったビートを思い出さないではないですが。ついでにホンダさんの軽自動車は値引きが渋い気がします。

○スバル サンバートラック
 ある意味一番個性的。クラス唯一の4輪独立サス、クラス唯一のRRレイアウト、クラス唯一の4気筒エンジン。とはいえ、標準モデルを選ぶなら他のでもあまり変わらないんですが、ポイントはやはりこれまたクラス唯一のスーパーチャージャーが選べることでしょう。58馬力4WDというのは何気に強力で、ついでにこのTCグレードになると、キーレスが付いたり助手席にまでエアバッグが着いたり価格の割に装備もよくなります。ただし、昔ながらの軽トラにちっちゃいクラッシャブルゾーンを無理やりつけただけなので、安全性の面でちと不安なのと(それを補う助手席エアバッグなのでしょうが)、このとってつけたようなスタイルが好みが分かれるという感じでしょうか。

 このサンバー、走りは想像以上にいいです。父親の意向によりATなので、3速ギアのおいしいところが60キロくらいで頭打ちになってしまい、高速道路だとちょっと伸びないのですが、そのかわりその速度域までの発進加速は非常に力強く、フルタイム4WDの駆動形式もあって雨の日でも不安はありません。
 高速道路では、80キロを超えて巡航させると結構エンジンが唸りますが、RRレイアウトのおかげでさほどうるさい感じはしません。オーディオの音も十分に聴こえます。5速まで使えるMTだともっと快適だと思います。
 ただし、ATでも車重が4WDにしては軽量で、なおかつ馬力は軽乗用車並みなので、ワゴン系のスポーツモデルなんかと比べても走りでなら結構いい勝負してしまうかもしれません。MTなら余計にでしょう。そう考えるとこの車、何気にスポーティだと云えなくもないです。
 ただしその4気筒+スーパーチャージャーのおかげで、燃費は軽トラの割にはよくはありません。たぶんベストは40〜60キロくらいでの巡航なのだと思いますが、その走り方で基本的にはリッターあたり13〜15キロ程度でしょうか。高速道路で80〜100キロの巡行を続けると、燃費は10キロを割ってくると思います。これは3速のATもですが、4WDシステムがATだとフルタイムになってしまうのも原因だと思います。
 タンク容量もそんなに大きくはないので、ロングドライブをするならばガソリン残量には常に気を配る必要が出てきます。
 中央道河口湖→八王子の間は結構だらだらした上り坂が続くのですが、ここではベタ踏みで100キロがやっと、という感じ。エアコン入れたらさらに走らなくなると思います。平坦な高速道路でなら、100キロでの巡行も可能です(ただし前述の通り、どちらのケースでも燃費は極端に悪化します)。やっぱりこの手の車はMTのほうがいいですね。


追記 2009.11

 以前から囁かれていた噂通り、トヨタと提携後にスバルは軽自動車から撤退するようで、さっそくサンバーのワゴンモデルが「ディアスワゴン」と名前を変更し、ダイハツ・アトレーのOEMになってしまいました。ベースはアトレー(ハイゼット)なので、当然FRレイアウトの三気筒モデルです。
 トラック・バンがどうなるかと思っていたのですが、おそらく赤帽などへの車両供給の関係でしょうか、顔を若干変えただけで現状では生産されているようです(2009年11月現在)。
 なんだかずいぶんガンダムチックな顔になってしまいましたが、このままトラックとバンだけ生産を続けるなどという非生産的なことが続くはずはないので、おそらくこれがオリジナルサンバーとしてはファイナルモデルになるのでしょう。

追記 2012.04

 そしてトラックも生産中止になり、サンバーのラインではBRZ/86が組みたてられているとのこと。現在売られているサンバーは、案の定?ハイゼットのOEM車のようです。

事故

 このサンバー、実は事故を貰ってしまい、いまでは2代目になっています。
 交差点で右折信号が出ていたので右折したところ、信号無視のクルマに助手席側を突っ込まれてしまいました。
 しかも相手がかたくなに信号無視を認めず、結局50:50の過失割合になるという非常に納得のいかない結末に。ドライブレコーダはつけといたほうが絶対いいですね。
 運転してたのは主婦なんですけど、あとからやってきたコレの旦那ってのがもうどうしようもないヤツでもうなんか今思い出しても腹が立つんですけど。こいつわざとこっちを怒らせてるんじゃないのか?って態度。なんでああいう仕事の人はああいう態度になるのか。
 いやまあそれはともかく。
 こちらは時速20キロくらい、相手は30〜40キロくらいだったと思うので、単純な相対速度は60キロ前後だったと思います。相手はMRワゴンだったかムーブだったか、とにかくそんな感じの軽トールワゴン。



 ボンネット部分は凹んでるし、フレームも曲がってるのですが、室内にダメージはありませんし、フロントガラスもヒビなどは入っていません。
 ただし、助手席足元に置いてあったカーナビの本体が壊れたのと、パネル類が押し出されているので、相応のダメージはあったと思われるのですが、仮に助手席に人が座ってたとしても、足を挟まれたりするようなことはなかったと思います。


 助手席・運転席ともにエアバッグが付いているので、たぶん大きなケガもなかったでしょう(わたし自身もエアバッグの火薬で手を少し火傷したくらいでした)。  たぶん、フレームが強固で、軽自動車同士のオフセット衝突くらいならフレームで守りきれるんでしょうね。コレが速度が上がったり、相手が大型トラックだったりしたらまた話は別なんでしょうけど。

ボディ正面。ぼこっとフロントが出っ張ったデザインは好き嫌いが分かれるようですが、個人的には結構好きだったりします。TCグレードになるとフロントグリルがメッキになったりとそれなりに豪華っぽくなったりして、前だけ見ればトラックというよりもディアスあたりのワゴンモデルと比べても遜色はありません。色が白と銀だけしか選べないので、そのあたりでどうしても仕事車っぽくはなりますが。
後ろは軽トラックですねいかにも。エンジンがリアにあるのでそれがちょっと重く見えます。グレードでの差異はあまりありません。「SUPER CHARGER」のステッカーが判別のポイントです。
サイドから見ると、ぽっこりと出っ張った鼻先がよくわかります。確かにフロントが長すぎてちとバランスは悪いかもしれませんが、クラッシャブルゾーンを作るにはこれはこれで仕方がないところもあるのでしょう。
シンプル極まりないメーターパネル。ATなのでシフトのポジション表示がある以外、飾り気はありません。ワゴンだとタコメーターがついたりするようですが、トラックだとこんなもんです。エンジンをかけると、スピードメータがー一度振り切って戻り、燃料計が一度FになってEになってから定位置に戻るようになっています。自己診断なんでしょうが、何気にスポーティと云えなくもない、かも。
運転席真ん中はこんな感じ。TCグレードにはCD付きのオーディオが標準装備になります。これ自体はそれほどいいオーディオではないのですが、このグレードになると左右ドアに2スピーカがついてくるのがありがたいところ。まあ、レスグレードでも12000円で付けることはできますが。この画像ではまだ純正のままですが、オーディオは昔メルセデスで使っていたカロッツェリアのものに変えてしまいました。この車、何気に2DINが入るのは結構便利です。ついでに、車内が狭いのでエアコンは信じられないほどよく効きます。
3速のATです。個人的にはMTが一押しだったのですが、いい加減MTが面倒になったらしくATになりました。高速道路を走らせると燃費や高速域での加速でちょっと差が出ますが、町乗りではやっぱり楽なのがAT。シフトがハンドル横にある(コラムシフトとも違います)ので、助手席と運転席でのウオークスルー(と云うのでしょうか)が可能なのは、軽トラックの中ではサンバーのAT車だけです。これがMT車になると普通の位置にシフトレバーが来ます。ちなみに、ハザードスイッチがハンドルの後ろではなく、ここにあるのは便利だと思います。
センターコンソール。二人乗りなのになぜか4人分のカップホルダがあったりとかよく意味がわかりません。ここに「AT POWER」というスイッチがあり、これを押すとアクセル開度によるトルクの出方が変わるらしく、より出足が鋭くなります。
助手席にもエアバッグが着いています。ダッシュボード部分で平らなのはここだけなのですが、このエアバッグがあるおかげでここにナビを設置することはできません。ほかは斜面が急なので、ナビを付ける場合は基本的にインダッシュナビという選択しかなくなります。
シートは結構よく出来ていて、前のキャリーは椅子が完全に固定されていたのですが、このサンバーはハイゼットジャンボほどではないにせよちゃんと椅子が前後に動きます。リクライニングとまではいきませんが、背もたれもこれによって若干倒れるので、快適性はそこそこ。ついでに、旧規格の軽トラからすると車内が信じられないくらい広いのも特徴でしょうか。
雨が降ってたので足元汚いですね。昔タウンエースに付けていて、ジムニーに付け替えた(ジムニーもキャリーと一緒に売却しました)ETCをディーラーで工賃サービスで取り付けてもらいました。まあ、畑と家を往復するだけがメインですが、余らせておくのももったいないので。
 荷台はこんな感じ。昔は荷台の広さでもサンバーが一歩リードしていたらしいのですが、今では大きさは横並びです。とりあえず荷台の広さ優先、と云ってもそれはどれも同じです、ということになるわけですね。
タイヤはこれ。ブリヂストンの軽トラック用12インチ。4輪独立サスも手伝って乗り心地を期待してしまいますが、まあ、そのへんはトラックということでご愛嬌。ただし変に柔らかくなく、空荷でも跳ねたりということがあまりないので、決して悪いわけではないです。
RRレイアウトなのでエンジンはこんなところにあります。上にも書きましたが、クラス唯一の4気筒でスーパーチャージャーを搭載、58馬力の高出力を誇ります。ここ、エンジンキーをキーホールに差込み、手でちょっと押しながら回してやると開くのですが、開けるのも閉めるのも何気に力が要ります。ついでに、ある程度走ってエンジンが熱を持つと、エンジンを切ったあとにファンが回ってエンジンを冷やしてくれるシステムも付いているようです。最初はエンジンを切ったあとなのにファンが回ってるので電装系壊れたかと思いました。


○ナビ取り付け&オーディオ交換


 どうせ近所の畑しか行かないのにナビ付けてどうすんだってなもんですが、余ってたので。サンバーはダッシュボードの角度が急でオンダッシュナビが付けづらく、付けるとすればインダッシュか2DINのものしかないんですが、ちょうど昔のメルセデスに最初についてたインダッシュのCN-DV2000が遊んでたので、これを取り付けることに。
 ……で、一通り付けてみて動かしてみたら、コイツがDVDを読まないんですよ。ピックアップがおかしくなってるみたい。
 それならそれで諦めればいいものを、なんかもうヤケになって近くの中古自動車用品店に行って、ちょうど叩き売られてたCN-DV2020を買ってきました。これならハーネスやらなんやらはそのまま使えるし、副作用として光ビーコンが使えるようになりました。
 これ、標準のオンダッシュモニタが付いてたんですが、これは使わないので330iのサブモニタとして使うことにして、さささっと付け替えてしまいます。
 2000年版の地図が付いてたんですが、メインで使う父親の希望で「新しい地図が欲しい」とのことで、ネットで安く買ってきました。えらい古いナビですが、こんなんでもちゃんと使えます。
 オーディオも昔メルセデスで使っていたDEH-P077に交換。MP3が読めるようになったのが何より大きいでしょうか。音質も標準のデッキに比べれば格段に上がりました。スピーカーがフロント二つしかないのでタカがしれてますが。

 開くとこんなんです。視界の邪魔にはなりません。オーディオが若干操作しにくくなりますが。
 さて、サンバーでオーディオを交換するのは実に簡単でして、標準にハマっているパネルを外し、ネジ4箇所を外して入れ替えるだけです。ハーネス変換もスバル汎用のものが使えますし、奥行きも比較的あるのでそんなに苦労しません。ただし、これは2スピーカーが標準で付いているもので、TBグレードなど標準でスピーカーが付かないものの場合、スピーカー取り付けと配線の引き回しから行うことになります。そこまで音質にこだわらないのなら、12000円くらいで付けられるドアスピーカーはつけておいたほうが楽でしょう。
 唯一注意しなければならないのは、ラジオアンテナのソケットがかなり下のほうにあるので(標準デッキのラジオアンテナは、デッキからケーブルが伸びている変則的なものなのです)、ラジオアンテナの延長ケーブルが必要になることくらいでしょうか。
 また、このフェイスパネルも、安く上げるなら最初に付いている、下部の小物入れを切ってしまえばいいのですが、買っても1500円くらいのものなので買ってしまってもいいと思います。
 ただし、トラックではなくワゴンモデルの場合、このフェイスパネルがインパネ一体になっているため、ごっそりと交換する必要があり、およそ8000円くらいのいい値段がするようです。
 最初、ディーラーの人がこのフェイスパネルをワゴン用とトラック用を間違えて注文してしまい、ワゴン用が到着してしまいました。注文するときは「トラック用のフェイスパネル」とはっきり伝えたほうがよさそうです。
 入ってしまえば結構すっきり見えますし、使い勝手は上がりました。ETCと組み合わせれば、ある程度の距離を走り回ることもできそうです。

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