タペットカバー交換

 エンジンブロー直後、載せ換えたエンジンのタペットカバーがあまり綺麗じゃなかったので、前から変えたかったんですよ。
 このエンジンは一度載せ替えてあるので、載せ替えたときにちょっと表面塗装がはげたカバーのエンジンを使い、その際に黒く塗ってもらたんだと思うのですが、どうもあまり美しくない。



 これ。写真の状態はもうプラグケーブルが外れています。
 見てわかる通り、手前の部分の梨地のところがハゲていて、そこも黒く塗られているんですが、通常の梨地とハゲてしまってツルっとした部分の上に塗ったあとが同時にあってあまり綺麗な感じはしません。
 NISSAN TURBOの文字も黒く塗られていたのを、なんとか銀色に戻せないかとヤスリで擦ったんですが、結果無理でした。途中で無理だったというのがわかる中途半端な感じもまた実にアレです。
 これがすごく気になってた。なんか汚い。

 で、ネットオークションでそれなりに綺麗なやつを買ってきました。



 これこれ。この感じが欲しい。
 よく見るとこまごま黒い部分がハゲてしまっていますが、ぱっと見た感じはもとのものよりは綺麗です。
 前日までに内側をブレーキクリーナで磨き倒しておきました。

 いまついているタペットカバーを外すのに、最初にタペットカバーについている邪魔なものを全部外してしまいます。
 まずはプラグコードと、プラグコードを支えているプラスチックのステー。
 プラグコードをはずすときはどのコードが何番のプラグに刺さるのかを覚えておかないと後から面倒です。
 いまついているこの青いプラグケーブルはNGKのものですが、これにはデスビ側に番号が振ってあるので適当に引っこ抜いても大丈夫。
 もう一つはブローバイのガスのホースですが、これはエンジンを載せ替えたばかりなのもあってクランプを緩めて手でひねったら簡単に抜けました。
 抜けないようならホースクランプかなんかでこじってやる必要があるかも。

 カバー自体はボルト8本で止まっていますが、手前2本のボルトが金属製の燃料デリバリパイプの下にあり、極端に外しづらい位置にあります。
 エアフロまでのプラスチックカバーを外し、メガネでちまちま外すしかありません。
 このとき、手前のサーモカバーのボルトがタペットカバー側に出っ張っているので、タペットカバー側のサーモカバーのボルトを1本だけ外しておきましょう。
 これを忘れるとタペットカバーが外れづらくなります。

 とりあえずこれだけでカバーは外れます。
 奥側から持ち上げるように外していくんですが、アクセルワイヤーとヒーターホースがひっかかるのでうまく位置をずらしていきます。
 手前側は上にも書いた通り燃料のデリバリパイプがあるので、手前側は奥に押すようにしないと外れません。
 もちろんデリバリパイプごと外してしまえばいいんですが、タペットカバー交換だけにそこまでやるのはけっこう手間ですので今回はそのまま。もうちょっと重整備するなら外してしまったほうがよいです。

 タペットカバーをはずすとカムシャフトがもろに露出するので、あちこちずらすときに、ヘッド内部にゴミが落ちないように注意しましょう。
 特にケーブルなんかとカバーが擦れて、結晶塗装の部分がはがれて落ちることがありそうで怖い。
 奥側は見づらいので慎重に。

 タペットカバー自体も長いこと開けてないとガスケットが固着してしまっている可能性が高いですが、このエンジンは簡単に開きました。
 ガスケットもまだ新しかったので、載せ替えるときにいちど開けたんでしょうね。



 カムシャフトまわりもとても綺麗です。
 載せ替えられていたエンジンもオイル交換は比較的ちゃんとされていたようでなにより。

 あとは新しいタペットカバーをつけて戻すだけです。
 この際ガスケットは新品にしたほうがよいでしょう。
 このガスケット、どうも純正品は製廃っぽいですが、ありがたいことに亀有エンジンワークスで新品が買えます。
 できればボルトも新品にしたほうがいいと思いますが、ヘッドガスケットとかよりはシビアではないのではないかと。



 で、こうなりました。
 ぱっと見た感じなにが違うのかわかんないんで、ほんとに自己満足の世界ですね。

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