-BMW 330i(E46)トラブル&メンテナンス履歴-

Trouble

○ミッション故障(2008/7/26)

 納車から二週間目にしてミッション故障です。ミッションに関しては、ATよりもトラブルが少ないだろうと思っていたのですが甘かったようでした。
 信号待ちで止まり、一度ギアをニュートラルにして、いざ青信号で発進しようとしたんですが、ギアがどこにも入りません。固くて入らないのではなく、シフトレバーがふにゃふにゃとどこにでも入ってしまう感じで固定されない感じと云うか。
 とにかくこれでは動けないので、手でちょっと押して道路の端へ寄せて買ったディーラーへ連絡。ディーラーから高速道路で一時間以上かかる場所だったのですが、一年間のディーラー保証とともに24時間のカスタマーサポートが受けられるらしく、近くのローダー業者とレンタカーの手配が自動的に行われました。ディーラー認定中古車様々ですね。
 原因は、ミッションとシフトレバーを繋ぐジョイント部分のピンが外れ、それによってギアがどこにも入らなくなっていた、とのこと。そのジョイントまわり一式交換です。保障期間内なので当然無料。レンタカーもローダーも全部無料でした。
 中古車を乗り継いできて、「出先で動かなくなる」故障ははじめて経験しましたが、ディーラー系列の中古車のメリットをつくづく感じましたね。もちろん故障しないに越したことはないんですけども。
 たかだか6万キロ程度しか走ってない車のミッションがこんなことになるというのもある種驚きではありましたが、まあ、一式新品になってるとのことですので、これからは大丈夫でしょう……たぶん。ちょっと不安は残りますが。
 しかし、交通量の少ない道でよかったと思います。高速道路とか交差点での右折の途中とかだったらこれ洒落にならないトラブルですから。

○オイル警告灯点灯&アライメント不良(2008/9/29)

 納車から2ヶ月弱のところで、エンジン始動時にオイル警告灯が点灯することがありました。毎回なるわけではなく「時々」で、さらにしばらく走ると消えるのですが、2ヶ月で警告灯がつくほどオイルが減っているというのは非常に困るので、これも一応見てもらうことにしました。
 さらに、納車時から微妙にアライメントがずれている感じがちょっと気になっていました。一般的に、日本の道路は向かって左側に傾斜しているので、ある程度左に車が流れるのは仕方がないと思うのですが、それがあまりに極端に出るのと、さらに走行中いきなりハンドルを左に取られることがあって、ちょっとこれが危険なんじゃないかというレベルだったりするのですよ。
 もちろん今まで乗ってきた車に比べてタイヤが太いというのはあると思うのですが、それを鑑みても特にこの「ハンドルを取られる」のがちょっと怖いので、これも見てもらうことに。
 調査の結果、実際にオイルが減っているわけではなく、「オイルのレベルを測るセンサーの故障だろう」ということで、「オイルレベルスイッチ」「オイルレベルセンサー」という部品を交換。
 アライメントのほうは、トーの調整と、ロアアームのブッシュがへたっていたのでこれを交換してもらいました(部品名は「ウイッシュボーンブラケット」だそうです)。両方とも保証内なので無料でした。
 オイル警告灯のほうは今のところ点かなくなりましたが、走行中にいきなりハンドルを取られるのは、前よりだいぶ改善されたとはいえやっぱり今でも完治はしていません。こういうもんなんでしょうか。

○一年点検+オイル警告灯ほか(2008/6/14)


 一年目を目前というところで、再びオイルの警告灯が点灯。保証があるうちに直してしまえ! ということで、修理に出すついでに一年点検をしてもらうことにしました。
 この時点で感じていた不具合は、
(1)オイル警告灯がつく……前回、同じ症状でオイルレベルスイッチを交換してもらって一年、再びオイルの警告灯が点きました。特に高速道路を走った後にエンジンを切ると点くことが多いです。オイルレベルスイッチを交換したときにオイルも全交換してもらっているので、一年弱でオイルを激しく消費しているということになります。どこかから漏れてたら嫌なので見てもらうことに。
(2)サンルーフの挙動……わたしはサンルーフをチルトにして使うことが多いのですが、この状態でエンジンを切って車を降りてしまい、「あ、そういえばサンルーフ閉め忘れた」と思ってキーレスで閉めようとすると、途中で引っかかることが稀にあります。稀になので、ちょっと微妙なのですが、もし何かあれば見てもらうに越したことはないかなと。
(3)ミッションの入りが渋い……もともとちょっと2速に入りづらい感じがしましたが、最近リバースに入りづらくなった気がするので。こういうのは気分の問題だと思いますが、何かあったら嫌だし、程度のことです。
(4)サイドブレーキ調整……これは不調ではありませんが、サイドブレーキの引きしろが大きいんですよね。わたしが普段車を止めてる駐車場は若干前に傾斜しているため、しっかりとサイドブレーキを引いておく必要があるんですが、これが両手でレバーを握ってぎりぎりっと力いっぱい引き上げる必要があります。これはこれで結構面倒なので、あと2ノッチくらい詰めてもらうと楽かな、と。
 ……という感じでしょうか。
 点検に出した夜に連絡とFAXで見積もりが送られてきまして、 (1)はサービスの方にうまく症状が伝わっておらず、オイル交換だけしか入っていなかったので、その旨伝えて翌日にもう一度連絡をくれるようお願いしました。
(2)は症状確認できず。まあそうなるだろうなとは思っていましたが。
(3)も症状確認できず。これもまあフィーリングだからしょうがないか。でももしどうしても気になるなら有料ですがミッションオイルを交換してみては、と云われました。
(4)は「点検」としか入ってなかったのでどうなるかわかりません。とりあえず値段には乗せられてなかったのでやってくれるのかどうかもわかりませんが。
 というのに加えて、いくつか不具合項目が挙げられてきました。
(5)ワイパーゴム交換……うーん、まだまだ使えると思うんだがなあ。消耗品なので交換するなら保証対象外で有料。
(6)マイクロフィルタ汚れ……社内のにおいとかそんなんかな。そんなに気にならんなあ。エアコンあんまり使わないからかな。これも有料。
(7)リアウインカーバルブ剥離……Mスポーツはウインカーにクリアタイプのレンズが入ってるので、電球にオレンジ色が直接塗ってあるのですが、リアウインカーのこの塗装が剥がれてるらしいとのこと。そういえば前のメルセデスでもありましたそんなことが。ウインカーの色が白っぽくなってちょっと頭が悪そうに見える……ああいやいや、危険なので、消耗品なので有料ですがこれは交換をお願いすることにしました。電球は945円×2なんですが、工賃2100円ってのが高いなあ。メルセデスのときは工賃サービスでやってくれたような気もしますがそれはまあ特殊だとしても、今考えればこれくらいなら自分でやってもよかったかも。まあ、いろいろやってくれたディーラーへのお礼も兼ねてって感じですかね。
(8)フロントパワーウインドウ異音……来ましたE46定番のパワーウインドウ不良。運転席側のパワーウインドウから異音がしてるとのこと。あんまり感じなかったんですが、まあ、そうなのかなあと。窓が落ちる前に予防策で交換しておきたいんですが、これがなぜか「保証の対象外です」と云われて大きなハテナマークが。
(9)エンジンルーム異音……これが一番大きいかも。オルタネータとエアコンコンプレッサのベルトを交換するとのことです。これが工賃もさることながら細かい部品も含めておよそ5万円の見積もり。わたしが乗ってる限りでは異音というのは感じませんでしたが、走行に関わるところなので直しておきたいところではありますが5万円。ベルト類は保証の対象外らしく、実費。
(10)フォグランプレンズ割れ……飛び石かなにかなのか、フォグランプのガラスにヒビが入ってしまっているのですが、これはガラスだけというのは部品が出ず、フォグランプごとASSY交換になるとか。まあ、使用に問題はないしいずれかな。交換するならもちろん有償。

 という感じです。まあ、概ね想定内だったんですが、電球は交換してもらうとして、パワーウインドウのレギュレータ交換(3万円)をどうするか迷うところ。保証の範囲じゃないってのも微妙に納得がいかんなあというのもあったんですが、とりあえずオイルの件を待つことに。
 翌日電話がありまして、オイルの件は異常は見られず、オイルの漏れなども発見できなかったとのこと。そんな馬鹿なと思ったんですが、「一年一万キロで警告灯が点くほどオイル減ることがあるんですか?」と聞いてみたら、「そうですね」とのことでした。
 色々調べてみたところ、確かにBMWはオイル消費量が多いようで、だいたい1000キロで0.7リットル消費するまでは規定内なんだそうです。警告灯がどれくらいで点くのかはわかりませんが、10000キロだと7リットル。E46のオイル量はおよそ7リットルくらいなので、10000キロ走るとカラになる計算……ってこと? 15000キロ無交換でいけるという指定のロングライフオイルも無意味なようなそんなような。
 まあ、0.7リットルというのは最大許容量ですから、仮に1000キロ0.3リットル漏れてたとしても、10000キロで3リットル。およそ半分近く減ってるわけですから、まあ、警告灯がついてもおかしくないのかもしれません。点いたらディーラー行って足してもらえってことですね。イタリア車みたいだな。
 さらに、その電話で判明したことは、電球やワイパーブレードなどの完全な消耗品以外は保証が利くとのことでした。レギュレータはもちろん、ミッションも不調ということであればミッションオイル交換も保証規定内だし、ベルト交換もベルト代だけで工賃やプーリーなどは無償とのこと。実はBMWのアプルーブド保証って、こちらが「あれ?」っと思っていた以上に手厚い保証だったわけです。
 それならやってもらわない手はありません。有償になるオイル交換とウインカー電球交換と、保証が使えるミッションオイル、ウインドウレギュレータ、ベルト交換などまとめてやってもらうことにしました。
 いろいろありましたが、まあ、結論としてはアプルーブドでよかったなあ、ということなのでしょう。一年でいろいろ故障もありましたが、ずいぶん保証に助けられました。しかもマニアックな人気のMTということで中古価格もそれほど高いわけではなかったですし、いろんな意味で美味しい車ですね。


○車検(2010/7)

 購入から2年が経ち、車検がやってきました。
 最初は購入したディーラに見てもらおうと思っていたのですが、ディーラの担当者が辞めてしまって別の人になり、ちょっと距離のあるところまでわざわざ行く必要があんまりなくなってしまったこともあって(もともとこの担当の方にはかなりよくしていただいたので、その恩を少しでも返せればと思って点検とか出していたところもあったので)、どうせそういうシバリがないならディーラじゃなくてもうちょっと安くあげるかと思いました。
 そこでお願いしたのがお馴染みエスファクトリー。
 電話してみると結構予約が埋まっているそうで、2週間ほど待ってからの入庫になりました。
 んで、調べてみた結果、特に急いで交換しなければならないような部品はない、とのこと。さすが一年前にディーラで不具合総とっかえしてもらっただけのことはあります。  オイルだけ交換してもらい、法定費用などすべて入れて15万円くらい。「外車の維持費は高い」と思っている方も多いと思いますが、まあ、E46クラスならこんなものです。もちろんディーラに全部任せてしまえばこれの2〜3倍くらいの費用になる可能性はありますし、V8やV12の7シリーズはSクラスになればどうかはわかりませんけども。
 で、このオイル、エスファクトリーさんが云うには、使用条件にもよりますがやはり10000キロに一度くらいは交換したほうがいい、とのこと。ディーラでは「ロングライフオイルなので、20000キロに一回くらいの交換で大丈夫ですよ」とのことでしたが、エンジンのためにはそれだとちとスパンが長いらしいです。まあ、20000キロ無交換でOKというのはさすがに懐疑的ではあったのでアレなんですが、5000キロとか3000キロとか、そこまでシビアになる必要もない、ということだそうです。

○エンジン警告燈点燈(2011/7)

 旅行に行こうと思って高速道路を走っている時、いきなりエンジンチェックランプが点燈してしまいました。
 コレはなんかおおごとなんでは!?と思ったんですけど、調べてみるとそこまで大きなことではないみたいです。O2センサなどの故障で出るようで、ホントにエンジンが壊れた!止まっちゃう!というようなことではなさそう。もちろんすぐに直したほうがいいのはあたりまえなんですが。
 しばらく走ったら消えてしまいました。
 そういえば、と思い立ちまして。
 ちょっと前から、エンジンが息つきというか、発進時などにアクセルを踏んだとき、失火みたいな症状がほんとにときどきですが出るようになってたんです。
 そのときは間違えてレギュラーガソリンでも入れられたのかなあ?と思ってあんまり気にしてなかったんですが、考えてみればO2センサあたりが故障してるとすれば、コレもまあ確かに納得のいく症状です。
 O2センサ交換で治ると思うんですが、そのときは既に下取りになることが決まっていたので結局直さずそのままでした。

○売却、引き渡し(2011/11)

 クルマそのものにまったく不満はなかったし、今まで乗ってきたものの中でも一番お気に入りのクルマだったE46ですが、走行距離が12万キロを超え、足回りなども含めてかなり手を入れないといけない状態になってきました。
 足回りのブッシュ類やアーム類などのほか、ミッションも含めてある程度の調整など試しにリフレッシュを見積もってみると、優に軽自動車一台分くらいはかかりそうな勢い。
 このクルマならそこまでかけてリフレッシュして、新車気分で乗るのも悪くないかな?とも思ったんですが、やっぱりちょっと現実的な感じではないような気もします。
 かといって、最低限のメンテナンスをするにしても、あと3万キロも乗ったらどうせやらなきゃいけないことで、そのときにはミッションのオーバーホールやクラッチなどの交換も必要になってくるでしょう。
 もしかしたらエンジンそのものもオーバーホールしないといけないかもしれません。M54エンジンがいくら頑丈だとはいえ、15万キロも乗ればさすがに一度は手を入れておきたいところだと思います。
 というわけで、いままで最長の3年越えで乗ってきたE46ですが、値段がつくうちに売却することにしました。
 引き渡したのは11月。それまで今までのぶんを取りかえすかのように乗りまくりましたが、手放した今でもまだときどき乗りたくなります。
 場所に余裕があれば、ナンバ切らずにそのまま置いておきたいクルマでした。ホントにいいクルマですよ、E46は。
戻る